ピラティススタジオで会話する男女

マインドフルネスと日常生活

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体幹を正す
今回はマインドフルネスと日常生活というテーマで進めたいと思います。マインドフルネスセンターにいらっしゃる方がセンターでマインドフルネスを練習している時はマインドフルネスになれていいのです。しかし、日常生活や仕事、家庭に戻ると、センターで練習しているようにはできず、どうしても元に戻ってしまうという方が少なからずいます。
今回のコラムでは日常生活の中でどう生かしていくかヒントになるような事を少しお伝えできればと思います。

日常生活で選択肢を広げる

私たちは日常生活、仕事、学校、家庭と様々な形で社会的な関係性を持ち生活して生きています。そして、その中を覗いてみれば常に楽しいことばかりではありません。関係性を持ち生きるという事はいろいろな事が起こります。時に他人ともめたり、怒ったり、悲しんだり、思い悩んだり、喜んだり、ストレスを感じたり常にいろいろなことが起こり続けます。
例えば、航海中の船のように私たちの日常は凪いだ日もあれば大荒れの日にであったり、暑い日もあれば寒さに凍える事もあるでしょう。
日常の中で他人との人間関係、仕事、勉強など様々なストレスや思いを抱いた時、私たちはすぐに中に入り込みあれやこれやと悩み始めるようになります。
そして、一度思い悩み始めるとその思考の中からなかなか抜け出せなくなっていきます。

そのような、不安定な日常の中でマインドフルネスを利用するとはどういうことなのでしょう?
マインドフルネスの基本姿勢は‘今ここにとどまり、判断を加えることなく、気づいている状態’の事を指しています。
マインドフルネスでは不安、思いを客観的に冷静に観察していきます。そして、実際、今の自分に立ち返るトレーニングをしていきます。
自分自身の置かれている状況、思考・感情に意識的に気づく練習でもあります。
そして、悩み不安などの思考・感情を客観視できる事により私たちは思考の世界からスペースを作る事ができるようになります。

スペースを作る事ができると私たちは次の行動を変えることがだんだんと可能になってきます。
例えば怒りが起こるような場面に出くわしてもいろいろな選択ができるように変化してきます。そのまま、怒ってみたり、竹中直人さんの芸でのように笑いながら怒る(難しい…)逆に冷静に落ち着いてみたり、その場を離れたりいろいろな選択肢がその中にでてくることでしょう。
一見大したことがないように思うかもしれませんが、この立ち現れてくる思考・感情に対して客観視をして次の行動までスペースを広げるという事はとても意味があります。
私たちは絶えず、何かの刺激を受け、反応して、行動するという事を繰り返し行っています。そして、それは、意識をしなければ習慣化し自動操縦状態に陥りがちです。
日常生活の中でマインドフルネスを生かすにはこの習慣化している自分自身の状態を一度リセットして今の自分自身にしっかりと向き合う必要があります。今を失いそうになったら、まず一呼吸、そして身体を感じ、少しストップ。そして、自分を冷静に観察して、次の行動へ移っていく。簡単なこのようですが是非、日常生活で試してみてくださいね。

散歩しよう

以前にも書いたことがありますが、よりよい日常生活をおくるうえで私はよく散歩(マインドフルネスウォーキング)をおすすめしています。散歩は公園など自然が豊かなところをどこか目的を決めて歩くのではなくゆったりと今の季節を感じると良いとお伝えしています。自然の中を風の音、水の音、鳥の声、草木の香り、そして、自然の雰囲気を身体全体で感じ取りながらゆったりと今を感じながら歩くという事です。
マインドフルネスウォーキングは普段の思考することばかりに忙しい自分の頭を切り替えて、身体全体で感じ取るモードに切り替えてくれるいいスイッチになってくれることでしょう。

バランスを保つ

次にお話ししておきたいのが、バランスを保つという事です。ブッダも中道がいいと言っていますが、バランスを持って生活をするという事はとても大切な事になります。
私たち人間は思考する生き物です。思考する力はとても大切な要素です。しかし、現代人は思考することにばかりエネルギーを費やしすぎてしまい、今の自分自身の生きている感覚や生きている事はどういう言う事かを忘れがちになってしまっています。
マインドフルネスはその行き過ぎた思考するエネルギーを一度リセットしてくれるような働きがあります。
そして、今を生きる私達は思考する事、今を感じ生きるという事をバランスよく日常生活にとり入れることが大切な事でしょう。
どちらも、‘過ぎたるは猶及ばざるが如し’と古人も言っているように自分自身にとってバランスをとった日常生活、働く、学ぶ、遊ぶ、食べる、寝るすべて自分自身のバランスに即した生活スタイルがよいでしょう。
今回はこの辺りで失礼します。
お読みいただきありがとうございました。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:basipilates.jp

<ライター>

長谷川 洋介uid000001_2014011323060468f6bfd0
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員

 

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