ぎっくり腰とは 症状、炎症期間、どのくらいで治るか、予防法

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰とは「急に起きた激しい腰の痛み」という意味で、椎間関節・椎間板・仙腸関節・筋筋膜のどこから起きたのかには関係なく、すべてを含みます。

急性に腰痛が起きる原因としては、何か物を持ったり、同じ姿勢をとっていたというようなことで、腰の関節や椎間板に負担が加わって痛みが出ることがあります。もしくは、筋肉に強い負担がかかって筋肉そのものが傷んでしまう場合です。

30代以上の人だけでなく、10代、20代でもいきなり起こりえます。

くしゃみとぎっくり腰

単なるくしゃみと考えられる方が多いと思いますが、くしゃみによって肋骨を骨折することや、ぎっくり腰になることは少なくありません。

くしゃみというのは、上半身全体の筋肉を激しく使って、瞬間的に起こる運動です。
具体的にどの程度負荷なのかは人それぞれですが、くしゃみをすることで一般的に腰を屈めます。

このくしゃみに対して腰を屈めるなどの準備状態が不十分となると、腰部に負担をかけぎっくり腰になることがあります。
くしゃみは肋骨が骨折するほどの負荷量がかかるときがありますので、腰部の組織を炒める可能性は想像に足ると思います。

くしゃみを意識的にコントロールすることは難しいですが、くしゃみの前に姿勢を整えて備えることはできるでしょう。ひどいくしゃみの際には、どうしても対応が追いつかないこともあるかと思います。
しかしこのくしゃみに対する事前準備、備えがぎっくり腰にならないためには大切です。
くしゃみの際に壁に手をついて腰への負荷を分散することや、下半身を軽く曲げて、腰への負担を軽減して備えることも対策になるでしょう。

ぎっくり腰に有効な薬

ぎっくり腰は炎症が起きて痛みとなっているので、炎症を抑える消炎鎮痛剤であるロキソニンやボルタレンが有効です。

ぎっくり腰で動くことができない場合

一人暮らしでぎっくり腰になってしまい、動くことや歩くこともできないような場合には、局所に炎症が起きていますので、その炎症が治るまではあまり動かず、痛みが治るまで安静にしていましょう。

しかし、完全に動かないでいると、いつの間にか体のいろいろな機能が落ちていってしまうので、痛みがひどくならない範囲で動くことが大切です。炎症を抑えるためには湿布を貼る、薬を飲むことも必要になります。

ぎっくり腰で楽な姿勢

ぎっくり腰になったら「安静」が大事ですが、どのような姿勢をとることがよいのでしょうか。

基本的には、発症直後には横になって寝た状態で過ごされる場合が多いはずでしょう。

安静時には、腰部に負担をかけないことを心掛けなければなりません。

具体的には、仰向けであれば、膝を軽く曲げて膝の下にクッションなどを置くことで腰部にかかる負担を軽減することが期待できるのです。

また、横をむいて休む場合も同様に膝を曲げることで、姿勢が安定し腰部への負担の軽減に繋がるのです。

場合によっては、抱き枕などを用いることでより安定し、楽な姿勢をとることも可能です。

中には、仰向けで台の上に足を乗せ伸ばした状態で寝ることが楽な場合がある方もいるようですが、腰背部に緊張がかかりやすい状態ですので注意が必要となります。

次に座る際の姿勢について説明します。

急性期にソファーなどの座面が柔らかい場所に座ると、姿勢が崩れやすく場合によっては症状を悪化させる可能性があるため避けるようにしてください。

また、座位ではテーブルなどに肘を置き少し身体を前傾すると楽になる場合があります。
もし、テーブルなどがない場合にはクッションを抱くように座ることも腰の負担を軽減する方法の一つです。

最後に歩く際ですが、痛みが強く身体を起こすのもしんどい方が多いはずです。
そのような辛い痛みがある場合でも、室内を歩く機会はあるでしょう。
できれば安静が1番ですが、どうしても歩く場合には壁や家具を持ち伝い歩きをして、身体の負担の軽減に努めましょう。

 

ぎっくり腰が治るまでの期間

またぎっくり腰で腰が痛くなった場合にどのくらいの期間で動けるようになるか。それはもうその人それぞれの起きた病気によって違います。

椎間板ヘルニアになってぎっくり腰になる人もいるし、椎間関節を捻挫するみたいな形で痛くなった人もいるし、仙腸関節への負担が原因の人もいるし、筋肉の肉離れのような形でぎっくり腰になってしまう人もいます。

しかし、多くのぎっくり腰の人は2、3日経つと炎症も治まって、動けるようになる人が多いと思います。もしも一週間経っても動くのが辛いというような場合には、病院に行った方がいいと思います。

ぎっくり腰で脇腹が痛い場合

ぎっくり腰で脇腹が痛いというパターンの場合は、脇腹には筋肉があるので筋肉への負担で痛みが出た可能性が高いと思います。

ぎっくり腰でおしりが痛い場合 坐骨神経痛

筋肉に過度な負担がかかることによって、腰痛やおしりの痛みが出ることが多いです。またおしりの痛みは、坐骨神経痛の可能性もあります。坐骨神経痛とは、お尻から足の裏まで繋がっている坐骨神経という大きな神経が痛みを引き起こしている症状のことです。

坐骨神経のもとになる神経は腰の骨の隙間から出ていて、その神経が椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症によって圧迫され、それによって神経が炎症を起こすと足の痛みやしびれ、ひどい場合には足の筋力の低下を引き起こします。

脊柱管狭窄症とは

背骨や椎間関節が変形して神経の通り道である脊柱管が狭くなり、下肢に行く坐骨神経を圧迫し痛みやしびれが生じた状態です。症状がひどくなると、歩いていると下肢がしびれて歩けなくなり、立ち止まって前かがみになることで脊柱管が少し広がり、また歩けるようになるという間欠性跛行がでます。

症状が軽いうちは前かがみの姿勢のときと同じような背骨の並び方(腰椎の後弯)をすることで症状が緩和されます。骨盤を後傾し腰椎を後弯させた姿勢を維持するためのエクササイズを行いましょう。

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアはとても有名な病名です。椎間板の中にあるゼリー状の髄核が、線維輪の損傷した部分を通って脊柱管に移動し、神経を刺激することで激しい下肢痛やしびれを生じさせます。

多くのヘルニアは自然に吸収されますし、神経の炎症が治まれば症状は自然に治ります。激しい痛みが落ち着いてから、椎間板への負担を減らすためのストレッチや体幹筋のエクササイズを行いましょう。

椎間板ヘルニアの姿勢で気を付けること

椎間板ヘルニアは、状態によっては腰の痛みに加え足の痺れや痛みを伴うケースもあるのです。

動けないような激しい痛みの場合には、腰椎にかかる圧を軽減できる「セミファーラー位」をとることが望ましいでしょう。

具体的には、膝と股関節を軽く曲げ、膝下にクッションや枕などを置き仰向けになる肢位をとることで、負担の軽減に繋がると言われています。

しかしながら、椎間板ヘルニアの場合にはぎっくり腰とは対処方法が異なり、過度の安静は足腰の力が低下する可能性があるため、ある程度動くことは許容されています。

また、腰椎椎間板ヘルニアの方の場合には座っているほうが、立位よりしんどいケースもみられます。

理由としては、座って腰を曲げておくことで腰椎にかかる圧が高まり、痛みが強まることが影響しています。

そのため、立位を好んでとるかたもいますが、そのような場合には腰の筋肉の負担を減らすためにもコルセットを検討してみることをおすすめします。

 

ぎっくり腰で骨盤の痛い場合

骨盤は2つの腸骨と、一つの仙骨がつながって輪っかを作っています。この輪を歪めるような力が働き続けると、仙腸関節に負担が加わり、痛みがでます。

痛みの場所は、背中の正中の背骨ではなく、ベルトの高さより下の骨盤部分の正中から数センチずれたところにあります。

骨盤輪を安定させるために必要な腹横筋を中心とした体幹筋のエクササイズ、下肢筋のストレッチを行いましょう。

また仙腸関節の痛みの人は、座るときに骨盤が押されて骨盤を歪める力が働くと痛みが増しますが、正座だと骨盤が床につかないので痛くありません。

ぎっくり腰とマッサージ

筋肉からくる腰痛にはマッサージや温める、針などの治療法も有効になります。しかし、マッサージで一時的に痛みが取れても、日常生活で同じように筋肉に負担をかけ続ける生活をしていると再び痛みが出てしまいます。

そのためマッサージのような対症療法ではなく、痛みの起きない体にするために、体の使い方を身につけることが重要です。

ぎっくり腰の時の寝方

寝ていて痛いのは、例えばマットレスが柔らかくて寝るとお尻が沈むため腰が反ってしまい、椎間関節や筋肉に負担がかかって痛くなる人が多いのではないかと思います。

そのような柔らかいマットレスで寝てる場合には、うつ伏せで寝た方が楽に感じる可能性があります。もし仰向けで痛くて、うつ伏せで楽になるようならマットレスを高反発のものに変えた方が良いでしょう。

また骨盤と尾てい骨の痛みは仙腸関節からきていると思います。

ぎっくり腰の時の座り方

最後に椅子に深く腰掛けると、骨盤が後ろに傾いて椎間板への負担が増えます。逆に浅く座ると、骨盤は前に傾いて椎間板への負担が減ります。椎間板からくる痛みがある人は、椅子に浅く腰掛けて腰を骨盤を少し前に傾けて、腰を反らした方がいいです。

ぎっくり腰と腹筋

いわゆる腹筋運動、仰向けに寝て体を持ち上げるような体操をしてると腰が痛くなるという人もいます。そのような人は腹筋のインナーマッスルをきちんと使えていない状態で、体を持ち上げようとアウターの腹筋をたくさん使っているので、腰の骨に負担がかかっていることが予想されます。

腹筋運動で腰が痛くなるような人は、お腹のインナーマッスルをきちんと使いながら腹筋運動をするようにしましょう。ピラティスをやるとどのようにやればいいのか掴めると思います。

ぎっくり腰と整体

整体では以下のような施術を行うのです。※あくまでも一般的な施術法です。手順や手法は整体師によって違いがあります。

【関節に刺激を入れて動きを良くする】
整体師ははじめに動きの悪くなっている関節を見つけて動きを整えます。関節と言えば肩や膝などを思い浮かべますが、整体師が注目するのは骨盤や腰の関節です。

骨盤には仙腸関節(せんちょうかんせつ)と呼ばれる比較的大きな関節があります。また腰の骨は積み木のようになっており、それぞれの間に椎間関節(ついかんかんせつ)という関節があるのです。ぎっくり腰の場合これらの関節が動きにくくなっています。そのため整体師は関節の動きを戻す施術を行うのです。

【筋肉に刺激を入れて緊張を取る】
次に整体師は緊張している筋肉を施術します。ぎっくり腰の場合特定の筋肉に負担がかかっています。そのため筋肉が緊張し痛みを出しているのです。そこで整体師は緊張している筋肉を緩めることで痛みを軽減させます。筋肉にはそれぞれ緊張を緩めることができるポイントがあり、整体師はそのポイントを押して施術するのです。

【腰から離れた関連するポイントから緩める】
ぎっくり腰への施術では痛みが強くて腰を触ることができないことがあります。しかし整体師には別の手段があるのです。整体師は人の体を1つのユニットとして捉えます。そのため腰の痛みや緊張を取り除くことができる腰以外のポイントを知っているのです。

例えばぎっくり腰の場合、下半身に関連するポイントが多くあります。そしてぎっくり腰の人の多くはそれら関連ポイントも緊張しているのです。したがって整体師は関連する腰以外のポイントからぎっくり腰の施術を行うことがあります。

ぎっくり腰と運転

運転中にはどうような対策を取ればよいのでしょうか? 

一つ目はこまめに休憩することです。腰痛だけでなく座りすぎのリスクを回避するため、1時間に1回の休憩が推奨されています。しかし休憩中も座ったままではいけません。腰周辺の血流が良くなるように歩く、腰部分を大きく動かすようにストレッチすることが良いでしょう。こまめな休憩が取れない場合は、大きく足踏みするなど腰に至るまでの足の運動を心がけましょう。 

次にゼロ・ポジションを心がけることです。ゼロ・ポジションとは骨格の歪みがない=ゼロの姿勢のことを言います。医学的に理想的なのは太ももと腰で作り出す角度(股関節の角度)が110度の姿勢です。角度が90度のいわゆる直角座りも良いのですが、筋力を使うので鍛えていなければ持久できません。ゼロ・ポジションを意識してステアリングの距離や背もたれを調整してみましょう。 

最後に腰痛対策グッズを使用することです。運転における腰痛は今やメジャーな症状のため様々な腰痛対策グッズが販売されています。衝撃吸収シートやゼロ・ポジションをサポートするクッションなど様々あるので自分に合ったグッズを見つけられるでしょう。 

ぎっくり腰とアルコール

アルコールを分解するためには肝臓の働きが不可欠となります。また、先に述べた膵臓や消化酵素を排出・濃縮する胆嚢も近接しており、これらの臓器全体に大きな負担がかかってきます。さらに、アルコールによる利尿作用により、水分を濾過し尿を作り出す腎臓や、これら全ての内臓に指令を出している心臓にも負担がかかってきます。

内臓自体にも筋肉があり、自律神経の働きによってその筋肉が動くことで内臓が働いています。これら内臓がフル稼働すると、私達が運動した後に出る筋肉痛などと同じように臓器が疲弊し、肥大や炎症を起こす原因にもなります。中でも膵臓や腎臓は後腹膜器官と呼ばれ、内臓の中でも背中側に位置しているため、これらの臓器に異常が出てくると、腹痛と共に腰痛、背部痛などとなって出てくるのです。

このことからわかるように、飲酒が原因で起こる腰痛は、ただの腰痛だけではなく、「腹痛と背部痛を伴った腰痛」ということになりますので、非常につらい症状となります。アルコールが原因とされる慢性膵炎は、女性よりも、飲酒率の高い男性に多くみられます。普段から日常的に飲酒をしている人、また、量の多い人で、腰痛や背部痛などを感じるようになった場合は、一旦飲酒を控えてみることも必要です。飲酒を控えても症状が回復しない場合には、決して我慢をせず、速やかに医療機関を受診されることをおすすめします。

ぎっくり腰と妊婦

基本的に妊婦も一般の人もぎっくり腰の理由は一緒です。ただ妊婦の場合は、特別なリスクがあります。なので妊婦の場合は特に何が痛みの原因かを考える必要があります。

例えば、よくあるのが筋筋膜性腰痛の仙腸関節障害です。

妊婦が一般の人と違うところはリラキシンというホルモンが出るところです。

リラキシンは妊娠初期、4週目ぐらいから出て、靭帯を緩める作用があります

このため妊婦の仙腸関節が緩み、このことが原因で痛みを引き起こします。

このリラキシンが出るのは正常な反応で、これが起こることで赤ちゃんが産道から出てきやすくなります。

この仙腸関節障害には仙腸関節を安定化させるエクササイズが必要になります。

ただ腹筋群を収縮させすぎると子宮内の赤ちゃんにストレスが増すので、一般の人とは異なるやり方で エクササイズをする必要があります。

またおなかの中の赤ちゃんはだんだん重くなり、胎盤と合わせると最終的には十キロぐらいになります

このおなかの重さを支えるために背筋を過剰に使うことが腰痛の原因になります。これが筋筋膜性腰痛の病態の一つです。

またお腹が大きくなることで背部と腹部の筋膜が緊張します。これも筋筋膜性腰痛の一つの病態です。このため深筋膜を緩める必要があります。 

対策のエクササイズは、人によって異なった対応が必要ですので、安易にインターネット上の情報を鵜呑みにせず、信用のおける専門家に相談をすることをお勧めします。

※本記事は情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、腰痛改善運営会社及び監修医などの専門家は責任を負いません。

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