腰痛と台風の関係


腰痛をお持ちの方は、季節に変わり目や天気や気候によって腰痛が増悪した、という経験はありませんか。周囲の人からは腰が痛くなると天候が悪くなるから気象予報士みたいね。なんてひやかされたりした経験もあるかと思います。天候が悪くなると腰痛も悪化するこの比例した関係。実は台風などでは、通常の悪天候よりももっと悪化するんです。そんな腰痛と台風の関係性についてご説明いたします。

腰痛が発生する原因

腰痛が発生するメカニズムとして、器質的な問題がある場合(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など腰部及び腰痛に関連する身体的・構造的変化があること)と器質的な問題がないのにも関わらず腰痛が発生することがあります。

今回の腰痛が発生する原因は、後者の器質的な問題がない場合の発生要因を挙げていきます。

※器質的な要因があっても、画像所見や神経・筋力・感覚などの理学所見と一致しない腰痛も存在します。その場合は器質性の問題で腰痛が発生していると示唆しにくく、専門家の意見・治療方針に従って治療プランを決定していく必要があります。そのため医療機関で医師・理学療法士の意見を参考に治療することが望まれます。

それでは、器質的な問題がない場合の腰痛発生メカニズムをご説明していきます。

血行性

まずは血行性の問題です。

腰部には複数の血管が周囲の組織に栄養を与えています。血管の中には筋肉の間を介して栄養を与えているものもあります。

血管には動脈といい栄養を与える血管と静脈という老廃物を運ぶ血管が存在します。一般的にこれらの血管は並走していることが多いのが特徴です。

この血管がなんらかの影響で局所的に循環が悪くなってしまうと栄養を受ける組織は栄養不足となることや老廃物を排出できなくなり、筋肉で言えば乳酸などの蓄積・滞留が生じてしまい筋肉の硬さの原因となってしまいます。

筋肉が硬くなってしまうことで、腰部の痛み・張り感を感じることや筋肉が硬くなることで筋肉内の内圧が高まりつまり感や運動制限がおこってしまいます。

筋肉が硬くなりうまく仕事ができないことは、大きな問題で仕事の負担を違った部分で担わなければなりません。これらの負担を受けるのが関節や椎間板などになり、二次的に器質的な問題を引き起こす原因となってしまうのです。

また血管は筋肉のみでなく、神経にも栄養を送っています。血行が悪くなることで、神経も素欠状態に至り適切な指令を出せなくなることで異常に筋肉が硬くなってしまったり必要でないタイミングで筋肉を使う攣縮を引き起こし筋肉が硬くなってしまう原因となってしまいます。

神経性

次に神経性の問題で腰痛が引き起こるメカニズムについてご説明します。

まず神経には筋肉を動かす運動神経と触った感じや温かい冷たいなどを感じとる感覚神経、それから自分の意思とは無関係に働いている自律神経が存在します。

自律神経は昼間や緊張している時に感じる交感神経とお風呂や入眠時などのリラックスしている時に働く副交感神経があります。

ここでいう腰痛原因となる神経は、自律神経です。

自律神経の乱れは、自律神経失調症という診断名があるほどで、自律神経の問題は大きいとされています。

この自律神経は、ストレスや睡眠などの影響を受けやすいとされています。

現代社会では、長期間労働やそれに伴う睡眠不足によって自律神経が乱れやすいとされています。

自律神経が乱れることで、交感神経が優位な状態となり身体が休まらない状態になってしまいます。身体が休まらないことで疲労が蓄積し腰痛発生の原因となります。また交感神経が優位であると、血管が収縮した状態となってしまいます。収縮された状態とは血管が常に潰されている状態となるため血管への圧が高まること(血圧が高くなる)や血管への負担が増し老廃物をうまく運べない状態になります。つまり老廃物を蓄積させることで、筋肉を硬くして腰痛を引き起こします。

そのため自律神経と血行性の問題は切っても切り離せない関係と言えます。

骨格の歪み

最後に骨格の歪みによって腰痛は引き起こります。それではなぜ骨盤の歪みが生じてしまうのでしょうか。

それは、筋肉の硬さによる体のバランスが崩れることにより生じてしまいます。

人間の骨は、まっすぐ立っているだけであれば骨の力だけで立っていられると言われています。しかし地球で生活する以上切っては切り離せないものが存在します。それは『重力』です。我々が普段生活をしていて、重力を気にすることはありませんが、物理学者のニュートンが提唱したように「木からりんごが落ちる」という万有引力。つまり地球上で生活する上で、引力や自然に発生する重力は切っては切り離せません。

重力が生じることで、それに抗する力が必要になります。この力を生み出すのが筋肉であり抗重力筋と呼ばれる筋肉です。背中を支配する脊柱起立筋・お尻の筋肉大臀筋・ももの前の大腿四頭筋・ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋が抗重力筋です。これらの筋肉が姿勢保持に関与しており、これらの筋肉や他の筋肉に硬さが生じてしまうと、姿勢が崩れた姿勢となり腰や肩、首のはり感や痛み、背骨の歪みにつながり結果として腰痛が発生してしまうのです。

台風=腰痛はほんと?

ここまで腰痛が発生する原因について、説明しましたがご理解いただけましたでしょうか。

題名の通り、次は台風=腰痛はほんとに発生原因となるのか。

この疑問を解決するためには、台風が発生するメカニズムを知ることが解決の鍵となってきます。

それでは台風が発生するメカニズムに関して、簡単にご説明していきます。

台風が発生するメカニズム

台風とは、熱帯低気圧状態のことを指しており、風速が17m/s以上のものを台風と定義します。

台風は暖かい地域の海水温が上昇することで、上昇気流と言われる上に伝う気流が発生します。この上昇気流は、積乱雲と呼ばれる雨雲を作り出し積乱雲が連なって渦を形成し渦の中心が下がることによって台風が発生するとされています。

つまり、暖かい海水で上昇気流が発生し積乱雲が連なることと”中心気圧が下がる”ことで台風が発生します。

台風が身体へ及ぼす影響とは

台風の発生メカニズムは簡単に理解できたかと思います。

台風発生時には低気圧になり、+α風速が高まった状態であることです。

台風により低気圧となった状態は、身体に様々な影響を及ぼすとされています。

この章では、台風発生に伴う低気圧による身体への影響をご説明します。

自律神経の乱れ

一つ目は自律神経の乱れです。

気圧を感知する耳にある気圧受容器によって、気圧を感知しますが気圧が低下することで体は交感神経が優位な状態となります。

交感神経が優位な状態では、腰痛発生の一要因となってしまいます。

血流の停滞

二つ目は血流の停滞です。

自律神経が交感神経優位になることで、血流が停滞することによる影響が一つあります。

もう一つは、我々の体は気圧の影響を受けながら生活しています。

気圧が低くなるということは、体に発生する圧力が減少することを意味します。体圧力が減少することで、血流量が減少してしまいます。

例として、ホースを連想してみましょう。ホースから出る水の勢いを強くしようとしたときにホースの口を強く握るかまたはそのままの状態で使用するか。どちらの方が勢いよく水がでるでしょう。

皆さんご経験があるように、ホースの口を強く握った方が勢いよく水がでます。これを人間の体に置き換えて考えてみると、外的な圧力が下がれば体内の圧力は下がりますが、外的圧力が増大すれば体内の圧力が増大するため血流量が増します。

つまり、低気圧に伴い体圧力が減少し血流が停滞してしまうのです。

血流の停滞は、腰痛発生の一要因となります。

台風というより気圧の変化が大きい‼

上記を踏まえると、台風というよりも気圧の低下が身体に悪影響を及ぼし腰痛が生じるといえます。

そのため積乱雲が発生しやすい、夏場の夕方過ぎに腰痛が生じることも少なくないと思います。これは低気圧に伴い上記の問題が発生した結果といえます。

対処するにはどうすべきか。

それでは、どのようにして台風による腰痛が発生した場合に対処すれば良いのでしょうか。

それは、患部に対してストレッチ・マッサージ・温めることが有効です。

気圧を低気圧から、高気圧に変えることは不可能です。そのため患部に対してのケアがファーストチョイスとなります。

つまり腰部に対してストレッチやマッサージ・温めることで局所の血流をよくして筋肉を硬くしないことが重要となってきます。

予防するにはどうすべきか。

それでは台風による腰痛をどのように予防すればよいのでしょうか。

それは気圧の変化の少ないところに住むが一番ベストですが、それは不可能に近いので

自律神経を乱さない生活習慣と筋肉を硬くしないための適度な運動が必要となります。

気圧のコントロールはできないため、腰痛が発生する原因の部分を最小限ケアすることがマストとなります。それで腰痛が発生した際には、対処療法を実施することにつきます。

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