2025.06.30
「自律神経」は、単体では機能しない。
―― 情報の流れと全体調和の視点から
判断する「脳」が整っていること
自律神経がうまく機能するためには、まず脳の状態が整っている必要があります。自律神経は、脳からの指令を内臓などに伝えていく役割がありますが、そもそもその指令が正確で速く出せるかどうかが重要です。
人間の身体は、会社の組織のようなものです。脳、特に視床下部は“経営者”にあたります。この経営者が、いろいろなことを同時に抱えてごちゃごちゃしていたら、正しい判断はできません。ですので、まずは瞑想などを通して脳内を落ち着かせることが大切です。これが、瞑想の効果が重要だと言われる理由です。
情報が素早く、正確に届いていること
脳の状態が整っていても、必要な情報が正確に、素早く届かないとしたら、やはり正しい判断はできません。つまり、身体から脳へ情報がきちんと届いているかがカギになります。
そのためには、脳と身体の神経系がきちんとつながり、スムーズに反応している状態が必要です。これは、「身体の感度を高める」「身体意識を育てる」ことに繋がります。zen placeで言う「感じるを探す」というプロセスは、まさにこの情報伝達力を高めるためのものです。
指令を伝える「自律神経」の流れが良いこと
脳からの判断が出されたあと、自律神経がその指令を必要な臓器に届けられるかどうかは、自律神経そのものの状態と流れにかかっています。
自律神経は脊髄を通って臓器へと広がっています。特に、胸椎や腰椎から出ていく部分の神経の流れに滞りがないかが大切です。だからこそ、背骨の動きや微細な感覚を高めることが重要だと考えています。
自律神経は「全体の連携」があってこそ働く
自律神経は、それ単体で動いているのではありません。
- 判断を下す脳
- 情報を届ける体性神経系
- 指令を伝える自律神経
- 指令を受ける臓器
それぞれが連携し、調和して初めて、自律神経はうまく働きます。 この連携がスムーズで、情報が感度高く、正確に、素早く行き来していることが重要なのです。
「背骨」は情報の動線。身体意識がカギになる
感度の良い情報の流れを作るには、身体の深層部の感覚=身体意識が大きく関わっています。中でも、背骨は重要な部位です。
そして、判断を正確にするためには、脳のニュートラル化=瞑想状態も欠かせません。 つまり、感度の高い身体意識と、整った脳の状態。 この2つが揃ってはじめて、自律神経は本来の力を発揮します。
情報の調和と、最小限の力で動くということ
この情報の流れを整え、全体を調和させるということと、最小限の力で動くということは、実は同じことなんだと思います。
「感じること」をベースにして、動作の連鎖がスムーズにつながっていく。 それが、本来の身体のあり方であり、自律神経や脳を含むすべての機能が調和するということなのではないでしょうか。