2025.04.08
私たちが考える「覚醒」とは?
「睡眠と覚醒をあやつる脳のメカニズム」(櫻井武著)と「睡眠の起源」(金谷宏之著)という2冊に、覚醒について非常に詳しく書かれています。
動物にとって、基本的な状態は「睡眠」であり、覚醒は後から進化によって獲得されたものだと言われています。
つまり、睡眠こそがデフォルトの状態。人間にとっても、深い睡眠やレム睡眠は非常に重要です。
そして、その質の高い睡眠を得るためには、日中にしっかりと覚醒している必要があります。
目がぱっちりと開き、イキイキとした起きている状態――それが大切です。
覚醒のシステムは、脳幹にあります。そして、睡眠・覚醒の調整においては「感情(情動)」が大きな役割を果たしています。
覚醒に関わる神経伝達物質
- 覚醒には以下のような神経伝達物質が関与しています
- アミノ酸系:GABA、グリシン、グルタミン酸
- モノアミン系:アドレナリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ヒスタミン、ドーパミン
- コリン系:アセチルコリン
睡眠は、視床下部にある「睡眠中枢」のニューロンがGABAを分泌し、脳幹の覚醒システムを抑制することで始まります。
一方で覚醒は、モノアミン系とアセチルコリンが視床へ信号を送り、脳全体を活性化させることで実現されます。
中でも「オレキシン」は覚醒にとって非常に重要な要素であり、情動によってその分泌が影響を受けます。
不安があると眠れなくなるのは、このオレキシンの働きによるものです。また、オレキシンは食欲にも大きく関わっています。
つまり、睡眠(覚醒)と食欲(ダイエット)は密接に関係しており、感情や不安の状態が大きく影響するのです。
ここに、心拍変動(HRV)などの指標が関わってきます。
いま注目されているのは「覚醒」
いま世界的に伸びているのは、いわゆる“健康マーケット”や“スポーツマーケット”ではありません。
NIKEの不調や、スポーツクラブ業界の停滞がそれを示しています。
しかし、「覚醒マーケット」は確実に成長しています。
睡眠市場も、実は「覚醒」がテーマです。昼間にしっかりと覚醒していなければ、夜に質の高い睡眠をとることはできません。
zen placeの考える「覚醒」とは
- ただ目が覚めているだけでは、私たちが言う「覚醒」とは言えません。
たとえば―― - 朝起きた瞬間、「今日はいい日になりそう」「頑張ろう」と思える状態。
- 「なんだか今日は色々できそうだ」という、自然な自信が湧いてくる感覚。
- 光がいつもよりも明るく見え、目が冴えている感覚。
- 神経が研ぎ澄まされていて、反応が速く、直感が冴えている状態。
- 「今日は何をしたいか、何をすべきか」が迷いなくわかる思考状態。
- そして、他人への感謝の気持ちが自然に生まれる。
- こうした心身の状態が、私たちの考える「覚醒」です。
覚醒とウェルビーイング
人間の1日は、朝の目覚めから始まり、覚醒が徐々に高まり、午後から徐々に鎮静に向かい、夜には眠る――というサイクルがあります。
朝の目覚めが良いかどうかは、覚醒した脳神経・身体であるかを測る指標のひとつです。
・朝から「今日も会社行きたくない」と感じる状態は、鎮静です。
・一方で、「今日は何をしようかな」「楽しみだな」と感じる人は、覚醒していて、ウェルビーイングな状態にあると言えるでしょう。
また、日中にしっかりと覚醒していないと、夜になっても眠くならず、睡眠の質も低下します。逆に、覚醒の度合いが高い人ほど、夜には自然と深い眠りに入り、質の高い睡眠が得られます。
交感神経と副交感神経の「揺らぎ」をつくる
ここで大切なのが、「交感神経と副交感神経の揺らぎ=波の大きさ」です。 鎮静傾向の人はこの波が小さく、つまりトータルパワーが低い状態です。
私たちzen placeのレッスンは、交感神経の揺らぎを大きくすること、そして瞑想状態を通して副交感神経のパワーを高めることを、同時に意図しています。
目指しているのは、眠りの質を変える、日中の意識の質を変える、そして人生の質を変えること。 それが私たちzen placeのピラティス・ヨガです。