不妊症へのピラティスの効果

不妊症へのピラティスの効果

ピラティスは不妊の原因の解消に効果があると言われます。
不妊の原因は簡単に特定できないことも多いため、ピラティスで不妊解消とは一概には言えませんが、ストレスを軽減しホルモンバランスを整える効果が期待できる点から、妊娠しやすい身体づくりに適したエクササイズと言えるでしょう。

ピラティスが妊娠しやすい身体をつくる理由

姿勢を改善し内臓の位置を正す

ピラティスでは「体幹」や「コア」「インナーマッスル」などと表現される、骨盤まわりの深層の筋肉を意識的に使います。
骨盤の中には子宮などの内臓がありますが、下腹部の内臓は何もしなければ重力により位置が下がってしまいます。ピラティスのエクササイズは内臓を本来の位置に引き上げ、正すことで、機能を活性化させます。
また、骨盤と連動して動かしていく「恥骨」と「尾骨」も重要です。生殖器に近い位置にある恥骨を動かすことは、生殖器にも好影響を与えると言われています。そして「尾骨」が身体の神経伝達に重要な役割があることからも、骨盤を正しく使うことは妊娠しやすい身体をつくるのに大切なのです。

ピラティスが妊娠しやすい身体をつくる理由

血液の循環を良くする

適度な運動と、姿勢の改善により血液の循環を良くし「冷え」の解消にもつながります。血液は身体全体の細胞に酸素や栄養、ホルモンを巡らせますが、冷えは血流を悪くします。それが子宮や卵巣の機能低下など婦人科系疾患を招くことから、冷えは女性の大敵と呼ばれるのです。
男性も、適度な運動を心がけることで体の機能が向上し、勃起力、射精能力が高まると言われています。

ストレス解消効果

ホルモン分泌を司る、視床下部や脳下垂体と呼ばれる脳の部位は、ストレスに非常に弱いと言われています。ホルモン分泌に乱れがあると、子宮や卵巣も本来の機能ができなくなります。排卵ができない、生理周期が乱れる、ということにつながります。
男性は、心身の疲労が精子をつくる能力にも影響し、精液検査などでも4倍近く差が出ることがあるそうです。
ピラティスは精神面にも良い影響を与えますので、身体づくりとともに心の安定も期待できるエクササイズとしておすすめと言えます。

性欲を高める

運動をすることはホルモンに作用して性欲を高めると言われています。一方、過度な負荷は逆効果を生むという結果が最近の小規模な研究で示されたそうです。息が上がるほどの激しい運動よりも、適度に身体を動かす方がストレス解消の面からも良いと考えられます。

ピラティス実践者の声

冷えが血流に悪影響を与えるのは前述の通りですが、体温が1℃上がると免疫力が30%上がるとも言われ、不妊に限らず、体温を高く保つことはあらゆる病気の予防に大切と言えます。zen placeのインストラクターには入社当初の平熱が35℃台だったのが、日常的にピラティスをするようになってから平熱が37℃前後になった、というスタッフもいます。また、コロナ対策のため日々の検温をしていたインストラクターは、プライベートレッスンを受けた翌日は普段より体温が高いことに気付いたそうです。
妊娠は複合的なものなので、ピラティスをしたから妊娠した、とは言い切れませんが、会員様からも、不妊で悩んでいたけれどピラティスを始めてから妊娠した、という嬉しいお声も多数いただいています。また、生理不順が解消した、という方はとても多くいらっしゃいます。

ピラティス実践者の声

不妊治療は最初に女性だけが相談に行くことが多いそうですが、WHO(世界保健機関)が発表した不妊症原因の統計によると、不妊の原因が男女両方にあるのが約4分の1、男性にだけ原因があるのが4分の1。女性側のみに原因があるのは約4割となっています。つまり男性側に起因しているのが約半数です。
ピラティスはもちろん、男女問わずに行えます。zen placeはカップルでのレッスン受講も大歓迎です。
ピラティスやヨガは脳、神経系、ホルモンバランスに好影響を与えるという観点から、不妊治療などをされている方にも、ぜひ併行してライフスタイルに取り入れていただきたいと考えています。出産、子育て経験のあるスタッフもたくさんいます。不安なことやご質問など、インストラクターにお声掛けください。