ヨガと食Vol.5 「マインドフルネスな食事について考える~おすすめレシピ付~」

みなさま、こんにちは。
ヨガインストラクター兼 管理栄養士Rinkoです。
連載させていただきました「ヨガと食」コラムも今回が最後となります。
最後は「マインドフルネス」と食についてお話させていただきます。
”マインド”を元気にする為に広く考えていく必要がありますが、今回は「食」を中心にお伝えしてまいります。

1.「マインドフルネス」について考える

1.「マインドフルネス」について考える

まずは 「マインドフルネス」について。
「マインドフルネス」とは、今という瞬間に常に注意を向け、自分が感じている感覚や感情、思考を冷静に観察している心の状態のこと。
今その瞬間に100%心を向ける在り方です。「自覚」「集中」「覚醒」とも言われます。

1.「免疫」について

「マインドフルネス」を理解するために「マインドレスネス」という反対の状態を思い浮かべてみてみましょう。
「マインドレスネス」とは注意が散漫、無意識の状態、集中力がない状態とも言えます。
例えば、心配しても仕方がない未来のことに関して心配しすぎたり、すでに終わった過去のことをずっと考えてしまうことはありませんか?
頭の中の思考の世界に巻き込まれて、それに気づいていない状態です。”今、この瞬間”とのつながりが失われ、且つそのことに気付いていない。これが「マインドレスネス」です。
食事のシーンで言えば、テレビを観ながら、何となくご飯を食べていたり、友人と会話をしていてうわの空になっている状態も「マインドレスネス」と言えるかもしれません。

2.「あなたにとってのマインドフルネスな食事とは?」調査結果

 2.「あなたにとってのマインドフルネスな食事とは?」調査結果

今回、この記事を書くために、取材調査をしてみました!

Q.「あなたにとってのマインドフルネスな食事は何ですか?」

「ラーメン」と答えた方がいました。

普段仕事と家事子育てに追われて自分の時間がない。大好きなラーメンを食べている時間は自分だけの時間。集中できる。味わって食べているのだとか。 「好きな人と食べるごはん」と答えた方がいました。

一緒に食べる時間があまりない為、大切に過ごしているのだそうです。聞いているだけっで気持ちがあたたかくなりますね。

 2.「あなたにとってのマインドフルネスな食事とは?」調査結果

「農家で買った新鮮な野菜」と答えた方は、農家の方が丹精込めた野菜に感謝してなるべく美味しく食べたい。そのためいつも以上に丁寧に調理するから、と仰っていました。

 2.「あなたにとってのマインドフルネスな食事とは?」調査結果

皆さま、それぞれに答えがあるのかもしれませんね。正解はありません。

私は先日宿坊にて、瞑想とヨガの練習、山の食事をいただく機会に恵まれました。

 2.「あなたにとってのマインドフルネスな食事とは?」調査結果

日常生活と離れ、新鮮な空気、自然を感じながらいただく食事は五感が研ぎ澄まされる感じがいたしました。目で見て美しい、鼻で美味しい匂い、耳で調理される音を、歯で噛んだ触感、舌で味わう。丁寧に作られた作り手の想いすら感じられ、とても良き時間でした。

 2.「あなたにとってのマインドフルネスな食事とは?」調査結果

また最近、ドラマ「孤独のグルメ」に今更ながらハマっております。一人で食と向き合い、食べている姿。まさにマインドが元気になる食べ方をしていらして、観ている私まで元気が出ます。笑

3.マインドフルネスになるレシピのご紹介

さて毎回楽しみにしてくださっている
恒例のRinko’s recipesでは、今回は【マインドフルネスになるレシピ】を紹介します。
みなさまの「おうち時間」が充実しますように。
お時間がたっぷりある方向け!

フムス(ひよこ豆のペースト)

フムス(ひよこ豆のペースト)

材料(4人分)
ひよこ豆(乾燥)200g、レモン汁大さじ1、オリーブオイル大さじ、2白練ごま50g、塩小さじ1、ひよこ豆茹で汁50ml、にんにくすりおろし1〜2片

作り方
① 水で洗ったひよこ豆をたっぷりの水で一晩つける。
② ひよこ豆をざるに上げ、約3倍の水で柔らかくなるまで茹でる(1時間)。柔らかくなったらざるに上げ、一粒ずつ皮を取り除く。
③ フードプロセッサーにひよこ豆茹で汁以外の材料を入れ、混ぜる。材料が混ざったら茹で汁を少しずつ加え、お好み固さになるまで混ぜて完成!

ひよこ豆には良質な植物性たんぱく質、食物繊維がたくさん含まれます。ハラール食と言われ、ベジタリアンの方に好まれ食べられています。パン、野菜に塗って召し上がってみてください。
お好みでスパイス(コリアンダー、チリ)を加えても美味しいです。冷蔵で2日保存可。冷凍でしたら1ヶ月保存可能です。

ひよこ豆の皮を取り除く作業が大変と感じる方もいるかと思います。もちろん、皮付きでも美味しいですが、この作業をすることで、舌触りが変わり、口当たりが滑らかに!単純作業こそ集中と瞑想につながるかも!?是非、お試しください。

誰でも簡単にできる♪レンジでピクルス

誰でも簡単にできる♪レンジでピクルス

材料(4人分)
長芋60g、人参50g(小1/2本)、蓮根50g、胡瓜60g(小1本)、※お好みの野菜で約300g
酢1/2カップ、水1/2カップ、砂糖大さじ2、塩小さじ2

作り方
① 野菜は5mm幅に切る。
② ピクルス液を耐熱容器に入れ、続いて人参、蓮根を入れる。
③ サランラップをふんわりのせ、レンジで1分加熱する。
④ さらに③に胡瓜、長芋を入れて1分レンジで加熱する。

※時間がある方は④を省いて、そのまま根菜以外の野菜を入れて1〜2時間漬け込んでいただいても大丈夫です。加熱せずビタミン豊富なお野菜をお召し上がりください。その際、根菜類の加熱時間は2分に増やすと○。

是非旬の野菜でお試しください。
シンプルな味付けだからこそ、野菜の甘味や旨味を感じられるレシピです。
より丁寧に作るのであればレンジを利用せず、鍋で作ってもいいですね。キッチンに酢の香りが漂い、それもまた五感を刺激していくかも!?日もちは冷蔵にて5日ほど。

さて、5回に渡って執筆させていただきました「ヨガと食」コラム。
ヨガをすることで、冷静に自分を見つめ、心穏やかにしていく。凝り固まっていた自分の考えからフッと解放されていく。
そのために、体と心を整えるときの一つとして食事を考えます。
前述したコラムに書いていますが、一人一人身体も違えば、今の状態、生き方さえも違う中で、食べ方や選び方を決めるのは皆さま自身となります。ヨガを実践するなかで、自分の身体に意識を向けることができ、自分の身体を知ることができます。「身体に何が必要なのか」は自分自身が感じたことに、自分自身が応えていく必要があります。
こちらのコラムはそんな皆さまへの食と身体の知識をしっかり身につけておくためのひとつのツールとしてお届けしました。
お力になれれば幸いです。

Namaste.

私がヨガと出会ったのが2000年。今年で20年目メモリアルイヤーとなります。この記念すべき年にこのようなコラムを書かせていただく機会に賜れたことに感謝いたします。
現在の状況からみましても、ヨガから私たちが享受できることについてまだまだ学んでいく必要があるかと思います。
ヨガの真骨頂は「身体」「頭」「心」の3つを同時に整えていくことで享受する『全身の健康』です。
これからも一緒にヨガを学んでいきましょう。
よろしくお願いいたします。
Namaste.