肩こりを気にする女性

掃除の動作が肩甲骨はがしに役立つのはなぜ?

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掃除の動作が肩甲骨の可動域を広めて肩甲骨はがしに役立ちます

僧侶や清掃スタッフ、ガソリンスタンドの店員など、仕事柄肩を動かす機会の多い人は肩こりになりにくい傾向にあります。
その理由は、肩を大きく動かす動作で肩甲骨がはがれ、血行が促進されることで肩甲骨まわりの筋肉が柔らかくなるからです。とくに窓を拭く動作や床を拭く動作などの掃除の動きは、肩回りを均等に使うため肩甲骨の可動域を広めるのに役立ちます。

窓ふきや床掃除の動作が肩甲骨はがしになります

日本人の多くが悩んでいるという肩こりの症状は、肩の痛みや重さ、だるさなどが挙げられます。肩こりに悩む人の中には、痛くて方が上がらないことがあるのではないでしょうか。
肩こりの人は肩甲骨の動きが悪く、筋肉の強張りが起きている可能性があります。肩甲骨は首の支柱ともいえる骨で、僧帽筋や周辺の筋肉とともに首を支えているのです。
現代人は長時間座りっぱなし、パソコン作業をおこなうデスクワークが主になっています。そのため日常的に肩甲骨を動かす機会が少なく、肩こりになりやすいのです。
一方で僧侶は肩こりになりにくい職業とされています。葬儀や法事などで読経をおこない、墓地の維持管理をするのが主な仕事ですが、お寺の掃除を日課にしている方も少なくありません。
掃除のうち窓ふきや床掃除などは、縦横の方向に肩を大きく動かす必要があります。この動作が肩甲骨はがしにつながると考えられているのです。
同様の動作をおこなうことから、清掃スタッフやガソリンスタンドの店員などは肩こりになりにくい傾向にあります。無意識のうちに肩甲骨はがしをおこなっているからでしょう。

肩甲骨の可動域をチェックしてみましょう

本来、肩甲骨は肋骨の上を滑るように動きます。ところが筋肉が硬直してしまうと、肩甲骨が肋骨に癒着した状態となり可動域も狭くなってしまうのです。
肩甲骨はがしというのは、癒着した肩甲骨を引きはがすような動きをすることで可動域を広めることを指します。肩こりの人は筋肉の緊張が進んでおり、肩甲骨の可動域が狭い傾向にあるのです。
肩甲骨の可動域を調べる方法は以下になります。
1.壁に、頭・背中・かかとを付けた状態で立ちます。
2.壁に腕を付け、そのまま両手を上げてください。このとき、手のひらを返さないようにしましょう。
3.両手がどの角度まで上がるかを計測します。
全く上がらない場合や45℃以下の場合、肩甲骨の可動域がかなり狭いと考えられます。45~60℃の場合は少し狭くなっている状態、60℃以上上がる人はとくに問題がないといえるでしょう。
肩甲骨の可動域が狭い方、また肩こりに悩んでいる方は日頃から窓ふきや床掃除をおこなってみてはいかがでしょうか。毎日続けることで症状が楽になるかもしれません。

窓ふきの動作を真似るだけでも肩甲骨はがしに役立ちます

実際に窓ふきをおこなうことも肩甲骨はがしになりますが、窓ふきの動作を真似るだけでも十分効果的です。肩こりの患者さんも実践しているのが「窓ふき体操」と呼ばれるものになります。
窓ふき体操の方法はいたって簡単です。壁に向かって腕を対角に伸ばし、左から右へ、右から左へと大きな円を描くように動かします。
肩甲骨が動いていることを意識しながら動作をおこなうとよいです。窓ふき体操に肩を回す動作を加えると、より効率的な肩甲骨はがしとなります。
窓ふき体操に、肘を肩より高く上げて後ろ方向に腕を回すという動きをプラスしてみてください。朝と夜に3回ずつ、毎日継続することで肩甲骨の動きに変化が出てくるでしょう。
同じ要領で床掃除をおこなうのも肩甲骨はがしに役立ちます。ただし肩こりの症状が重い場合、長期間継続しなければ効果を感じないかもしれません。
窓ふき体操だけでなく、ピラティスも肩甲骨はがしに役立つエクササイズとして知られています。肩こり解消以外にも、背中のラインを美しくしたい方にもおすすめです。

(まとめ)掃除の動作が肩甲骨はがしに役立つのはなぜ?

1.掃除の動作が肩甲骨の可動域を広めて肩甲骨はがしに役立ちます

窓や床を拭く掃除の動作は肩回りの可動域を広めるのに役立ちます。肩を大きく動かすことで肩甲骨がはがれ、筋肉が柔軟になるからです。
そのため僧侶や清掃スタッフ、ガソリンスタンドの店員などは肩こりになりにくい傾向にあります。

2.窓ふきや床掃除の動作が肩甲骨はがしになります

痛みや重さ、だるさを伴う肩こりはデスクワーク中心の現代人に多い症状です。しかし僧侶や清掃スタッフ、ガソリンスタンドの店員は肩こりになりにくい傾向にあります。
肩を大きく動かす窓ふきや床掃除が肩甲骨の動きを良くするからだと考えられています。

3.肩甲骨の可動域をチェックしてみましょう

肩甲骨が肋骨に癒着した状態が可動域が狭くなった状態です。肩甲骨はがしは癒着した肩甲骨を引きはがして可動域を広げることを指します。
壁に体を付けた状態で腕を上げ、45℃以上上がらない場合は肩甲骨の可動域がかなり狭くなっているでしょう。

4.窓ふきの動作を真似るだけでも肩甲骨はがしに役立ちます

窓ふきの動作を真似る「窓ふき体操」をおこなうことも肩甲骨はがしに役立ちます。壁に向かって腕を対角に伸ばし、円を描くように動かす体操です。
窓ふき体操に肩を回す動作を加えると、肩甲骨によりアプローチしやすいでしょう。

 

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