ピラティス専用マシンは、有名な「リフォーマー」以外にもあることをご存知でしたか?
ピラティスマシンは、リフォーマーの他にもキャデラック、チェア、バレルといったマシンがあり、負荷を追加したり、動きのサポートをしたりと、エクササイズのバリエーションを増やし、一人ひとりの状態に合わせたエクササイズを提供します。
この記事では、最も代表的な「リフォーマー」を含む、さまざまなピラティスマシンについてご紹介します!
目次
最も代表的なピラティスマシン・リフォーマー
ピラティスマシンの中で最も代表的なのが、ピラティス氏が一番最初に考案したとされているリフォーマーです。
身体をリフォーム(改良)できる万能なマシンという事から、その名がつきました。
リフォーマーの特徴
最も多くのピラティスエクササイズを行えることが特徴にあり、その数なんと約100通り!
タイヤ付きのベッドがスライドし、足元についているバネを伸ばしたり縮めたりすることで寝た状態でも能動的にエクササイズを行うことが可能です。
足腰のみならず、体幹の強化、局所的な部位のケア、全身のコンディショニングまで、様々なポジションであらゆるアプローチができるため、どんな目的にも応じて運動が苦手な方やリハビリ中の方などすべての方に最適な運動を提供することができます。
高級車から名付けられた「キャデラック」
最も万能なピラティスのマシン、と言われるキャデラック。
当時の最高級車キャデラックのように、装備が整っていて多くの使い方ができることからキャディラックと名づけられました。「トラピーズテーブル」とも呼ばれています。
キャデラックの特徴
キャデラックは、病院のベッドのスプリングをヘッドボードやフットボードに引っかけ、負荷として使用していたことが元となり作られたマシンです。
横になって安定した体制をとりながら、スプリングで負荷をかけてインナーマッスルを鍛えることができます。
リフォーマーとは異なり、左右をバラバラに動かして部分的に鍛えることができ、アクロバティックなエクササイズをとることも可能といわれています。
身体を支えてくれるバーや軽い負荷をかけられるバネ、脚をつるす台などを取り付けることで、起き上がるのが難しい状態でも安全にトレーニングする事を可能にしました。
小さくてもバリエーション豊富なチェア
チェアは、ジョセフ・ピラティス氏が小さなアパートに住むクライアントのために考案したと言われている椅子型のマシン。
他のマシンと比べて小ぶりですがエクササイズバリエーションは豊富です!
チェアの特徴
椅子の座面に可動性のペダルがついていて、座った状態や立った状態、寝た状態でエクササイズを行うことが可能です。
脚や股関節を強化するフットワークから腹部で身体を支える腹筋のワーク、肩や腕のインナーマッスルを鍛えるアームワークなど、細かい部位をより細かく正確に動かすことが求められます。
中級者以上の方に最適なマシンです。
ストレッチに最適なバレル
スプリングを使用しないマシンの一つで、バレル(樽)のようなカーブを持っています。
バレルの特徴
カーブの部分を利用して背骨を伸ばす姿勢をとるなど、上半身を柔軟にするポーズに利用しやすいです。
バレルには梯子状のバーを組み合わせた「ラダー・バレル」、クジラのような形をした「スバイン・コレクター」といった種類もあり、多くのバレエダンサーから好まれ、パフォーマンス向上に役立っています。
マシンピラティスの効果
これらのマシンを使うことでどんな効果を得られるのか見てみましょう。
個人に合わせてピラティスマシンを選んで使うことで効果も様々です。
- インナーマッスルの強化
マシンピラティスでは、姿勢を維持するために必要なインナーマッスルを鍛えます。
- 体調の改善
負荷・補助を調整できるため、自分のペースで筋肉を鍛えて体調不良(肩こり、腰痛、頭痛など)の改善に役立てることができます。
- 姿勢の改善
インナーマッスルが鍛えられると身体のバランスが整って姿勢改善につながり、正しい姿勢を維持できるようになります。
- むくみや冷え性改善
ピラティスのムーブメントと呼吸法で身体の歪みをなくし、多くの酸素を身体に取り込みながら運動することで、血流が改善されます。
- 基礎代謝の向上
マシンピラティスは全身の筋肉を鍛えるものなので、全身の筋肉量が上がって基礎代謝の向上にもつながります。
- 前向きなマインドに
ピラティスのエクササイズには自律神経を整える効果もあります。
脳と全身のつなぐ神経が活発になるため、身体だけでなく脳の状態、心の状態を良くしていけます。
初心者にもおすすめのマシンピラティス
一見、マシンピラティスは上級者向けのイメージがありますが、実はピラティス初心者の方にもおすすめです。
ピラティスは看護師だったジョセフ・ピラティスが開発したエクササイズ。
もともとは患者のリハビリ用にと考案され、傷を負った兵士たちがベッドでもできるエクササイズがピラティスの原型です。
幅広い世代の人が始めることができるのもピラティスの特徴です。リハビリ用に開発されたピラティスは、身体に不調がある人や高齢者でも自分のペースで体に負担をかけずに始めることができます。
【マットピラティス vs マシンピラティス】初心者におすすめは…
主な種類としてはヨガと同じようにマットを使って行う「マットピラティス」と、ピラティスの専用器具を使用する「マシンピラティス」があり、ピラティスのエクササイズでは、体幹を鍛えられること、ストレッチ効果による柔軟性の向上などが見込めます。
自分の力だけを使って動くマットピラティスは筋力アップにとても効果的である一方、身体を動かすことに力を出し尽くしてしまい、背骨や骨盤などへ意識を向けることが難しいなんてこともあります。
ピラティスはマシンによるエクササイズから始まっているため、身体の使い方がわからない場合や適度な負荷をかけたい場合にも、器具の調整により体幹を刺激しながら正しくエクササイズができるとされています。
無駄な力をかけることなく全身の隅々にまで意識を向けながら、なめらかに動くことができ、筋肉の強化や、身体の使い方をより正確に学ぶ事ができます。
最近では、マシンピラティス、特にリフォーマーがトレンドになっています。
zen placeのピラティスレッスン
zen placeではリフォーマーだけでなく、キャデラック、チェア、バレルなどのマシンをその日の身体の状態や、個人のレベル、目的など、個々のニーズに合わせてレッスンを組み立てていくことが最大の特長です。
zen placeのマシンピラティスはプライベートレッスンとリフォーマーグループの2種類があり、マットと合わせてやることで効果が最大化されます。
プライベートレッスン
その日の身体の状態や、個人のレベル、目的など、個々のニーズに合わせてレッスンを組み立てていくことが最大の特長です。
じっくりと自分と向き合うことでグループレッスンで気づかなかった自分の動きの癖や、動きの修正も、適時、丁寧に指摘していくため、ピラティスの動きを短期間で上達させることができます。
リフォーマーグループ
一人のエデュケーターのリードのもと、少人数の参加者(通常定員3〜8名。クラスによって異なります)が、あらかじめプログラムされたピラティスの動きを行うものです。
動きは、55分のクラスの中で、全身運動として完結できるように何百とあるレパートリーの中から厳選されたもので、バランスよく体を整えることができます。
プライベートレッスンより少し早いスピードで、マットグループ以上の可動域を得ることができる「厳選したエクササイズ」を行います。
プライベートレッスンで気づいた「点」とマットで得た「線」の繊細な動きを組み合わせたチャレンジングなレッスンで、レベルを選ぶことも可能です。
プライベートレッスンを受け、動き方などを学んだ上で、リフォーマーグループを受けるのをお勧めします。
マットピラティス
マットピラティスは、自身の身体への意識を深めることを目的とした、ピラティスの基礎ともいうべきメソッドです。
グループレッスンでは流れるように動き続ける中で呼吸と動きの連動や融合をとても大切にしています。
マット一つでできるので、スタジオだけでなく家でできることも魅力の一つです。
ピラティスを始めたばかりの方はもちろん、長年続けている方まで、年代問わず全ての方がライフワークの一環として継続していけるレッスンです。
マシンとは違い、フローで行えるため、集中することができ、また参加者の一体感を感じることができます。
だからこそ、マットとマシンを合わせてやることで効果が最大化されます。
いかがでしたか?
この記事では、リフォーマー以外にもあるピラティスマシンについて解説しました。
この機会に是非、マシンピラティスを試してみてはいかがでしょうか?