転職や結婚など、新生活が始まるときには、少なからず不安を感じるでしょう。中には始まってからしばらくしても落ち着かず、心配に駆られてしまう方もいるかもしれません。
この記事では、新生活に慣れるまでの期間目安を解説するだけでなく、新しい環境になじむコツやリラックス方法まで紹介します。思い詰める前にこちらをチェックして、楽しい日々を始めましょう。
目次
新生活に慣れるまでの期間
新生活に慣れるまでの期間は、2か月~3か月が目安です。ただし状況や個々の性質にもよるので、中には「1か月で慣れた」という方もいれば、「半年以上かかった」という方もいます。
特に知り合いが全くいない土地に引っ越したケースや、未経験の転職先を選んだケースなど、変化が大きい場合には、慣れるまでの期間が長くなるでしょう。目安期間より長くかかったとしても、焦ったり気負ったりする必要はありません。
新生活に慣れるまでの期間が長引く要因
新生活になかなか慣れないと感じているのなら、ここで挙げる理由に当てはまっていないかをチェックしてみましょう。原因を客観的に理解すれば、確実な対策が取れるだけでなく、肩の力も抜けやすくなります。
がむしゃらに頑張ってしまう方は特に、ここで一度落ち着いて、今日までの自分を思い返してみましょう。
コミュニケーションがうまく取れない
新しい環境で、「コミュニケーションがうまく取れていない」と感じている場合は、人に対して距離感や壁を感じ、孤独感や疎外感を抱きやすいでしょう。
特に環境の変化によって家族や友人が身近にいなくなったり、気軽に話せなくなったりしている場合は、悩みが深くなる傾向があります。
過去の生活への寂しさを感じている
慣れ親しんだ生活への気持ちが強い方ほど、新生活に慣れるまでには期間が必要だといいます。寂しさもあり過去と今をたびたび比べては、現状とのギャップに不安や不満を抱いてしまうためです。人間関係や住居環境、仕事内容などが大きく変わった場合に、特に起こりやすいことでしょう。
忙しさによる疲労がたまっている
知らず知らずのうちに疲労が蓄積している場合、新生活に慣れるまで時間がかかる可能性があります。新生活を始めることによって発生する引っ越しなどの諸手続きがあったり、仕事や学校などで新しく覚えることが増えたり、慌ただしく日々が過ぎます。その上、落ち着く間もなく新しい仕事や人間関係などにもまれるので、疲れて心身ともに余裕がなくなってしまうのは当然でしょう。
睡眠時間や休息日を確保することが大切です。
頑張りすぎて無理をしてしまう
新生活に慣れようと努力しているにも関わらず、「慣れない……」と気落ちしているのなら、頑張りすぎを疑ってみましょう。ただでさえ気を張り詰めやすい状況において頑張りすぎては、自律神経のバランスに影響を与えてしまう恐れがあります。
場合によっては5月病になって、倦怠感や不安感がより増すこともあるでしょう。新生活に慣れるまでの数か月は、心身の体調変化に注意が必要です。
慣れない新生活による心身への影響
慣れない新生活は、どのような方であっても少なからずストレスや緊張を感じやすく、自律神経のうち交感神経が過敏に働きやすくなります。
・交感神経…興奮をつかさどる神経。敵から逃げたり戦ったりなど、身体活動を活性化させなくてはいけないときに強く働く
・副交感神経…リラックスをつかさどる神経。眠るときをはじめ、身体を休めるときに強く働く
本来、2つの神経は状況に応じてバランスを取り合っています。しかし、どちらかにばかり傾く時間が長くなるとバランスが乱れ、コントロールが利かなくなってしまうのです。すると、例えばリラックスタイムなのに交感神経が強く働き、「ずっとそわそわ落ち着かない」「寝付けない」などの不具合が起きます。
新生活において心身の不調を感じたときは、「自分が弱いから」と責めるのではなく、自律神経の乱れを疑い、ケアに努めましょう。
新生活に慣れるまでの期間を短くする5つのポイント
新生活に早く慣れたいのなら、こちらで紹介する5つのポイントに取り組んでみてください。ただし、無理は厳禁です。無理をすることで、逆に慣れるまでの期間を引き延ばしかねません。
つらくならない範囲で取り組み、「疲れたな」と感じたときには意識的に休養しましょう。
進んであいさつをする
新しくできた知人や同僚などには、なるべく自分からあいさつしてみましょう。相手がどのような人か分からないので、どのぐらいの距離感で接してよいか分からないのはお互いさまです。自分から進んであいさつをして、まずは話しかけやすい雰囲気を作り出すのがよいでしょう。
さらに「あいさつ+話題振り」ができるようになれば、コミュニケーションが円滑になります。話題振りは質問形式にすると、自分は主に相槌で済み、かつ回答のお礼をしっかり伝えることでより好印象を与えられるのでおすすめです。
笑顔を心掛ける
人前にいるときは、笑顔でいるように心掛けましょう。周りから好印象を抱かれやすく、話しかけやすい雰囲気が増すでしょう。
また、口角を上げた状態を作ると、脳は「楽しい状況なのだ」と勘違いして、セロトニンを分泌します。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、明るく前向きな気持ちになれる脳内物質です。
心に余裕を持つためにも、口角を上げる癖を付けてみましょう。
周囲をよく観察する
「頑張っているのになかなか人間関係になじめない」と感じているのなら、一度、周囲をよく観察してみましょう。一歩引いて見てみることで、その人の性格や特徴、ほかの人との関係性が見えやすくなります。
また、理想の立ち回りをしている人を見つけて、観察するのもおすすめです。どういった人が好かれやすい環境であるかが分かりやすく、自分の立ち回りを模索する際に役立ちます。
自分のペースを大切にする
新生活に慣れるまでは、特に自分のペースを大切にしましょう。必要以上に他人に合わせてなじもうとしては、どこかで辛くなってしまいます。「自分は自分」と割り切ることも、ときには必要です。
人間関係だけでなく、引っ越し後の部屋の片付けや、新しい仕事を覚えるための努力なども無理は避けましょう。「今はできなくても仕方ない」「休むのも仕事のうち」と、自分を甘やかす時間も大切です。
目の前のことに集中する
寂しさや孤独感は、暇なときほど抱え込んでしまう傾向にあります。不安がよぎったときは、目の前のやるべきことだけに集中して、ひとつひとつを確実にこなしていきましょう。
何であっても終わらせられれば達成感があり、それは日々の充実感や自信につながります。繰り返していれば「新生活でもやっていけそうだ」と、精神的に落ち着ける日がいずれやってくるでしょう。休日に時間を持て余しているようなら、何か習い事や趣味を始めるのもおすすめです。
新生活に慣れないと感じたら|リラックスを促す方法
新生活に慣れないと感じているときは、自分が思っているよりも気を張り詰めている恐れがあります。身体や心をしっかり休ませましょう。
ここでは、4つのリラックス方法を紹介します。自分に合うもの、興味のあるものをぜひ試してみてください。
好きなことをして自分を労わる
新生活に慣れるまでには、ある程度の時間がかかります。「早く慣れないと」と焦るときこそ、頑張っている自分を認めて、労わってあげましょう。意識的に休息日を作って、好きなことや今したいことを思いっきり楽しみます。
例えば、時間を気にせずたっぷりと寝たり、おいしいものをたくさん食べたりしてもよいでしょう。ちなみに読書はたった数分間でも、ストレス解消効果があるといわれているのでおすすめです。
十分な睡眠時間を確保する
睡眠時間が足りないと、疲労が回復しないだけでなく、自律神経のバランスを乱す原因になります。心身の不調を感じるときは、睡眠不足または質の問題を疑ってみましょう。
睡眠の質を上げる方法はさまざまありますが、寝る2時間前ぐらいの入浴がおすすめです。40度ぐらいのお風呂に15分ほどゆっくり浸かって、しっかりと体温を上げると、ちょうど寝るころに下がり、入眠をスムーズにしてくれます。そのほか寝酒や、寝る4時間以内のカフェイン摂取は避けましょう。
ぬるめのお湯に入浴する
ぬるめのお風呂は、リラックスをつかさどる副交感神経の働きを活発にします。慌ただしいときほどシャワーでは済ませず、湯船にゆっくりとつかってみましょう。湯温は、38度~40度が目安です。
また、入浴は「浮力により筋肉や関節が休まる」、「水圧や温熱により血行が促進される」など、疲労回復に役立ちます。体温が上がって免疫力も高まるので、環境変化に伴う体調不良の予防にもなるでしょう。
適度に身体を動かす
身体の疲労には休息が大切ですが、脳の疲労にはアクティブレストといって身体を動かすタイプの休みが必要だといわれています。ストレスや緊張感と戦っている脳は、セロトニンが不足しやすく、これはじっと休んでいるだけではなかなか取り戻せません。
「ぼーっとしやすい」「怒ったり、不安になったりしやすい」など、脳から疲れたサインが出ているときは身体を動かして、セロトニンの合成を活性化させましょう。おすすめなのは、負荷が少ないピラティスやウォーキングなどです。
リラックスやストレス解消にはピラティスがおすすめ
新生活に慣れるまでの期間、リラックスやストレス解消方法に悩んでいるのなら、ピラティスをおすすめします。ピラティスとは、「身体を正しく動かすこと」に重点を置いたエクササイズで、精神面のケアにも優れているのが特徴です。
ピラティスでは、身体の動かし方と呼吸に集中するため、自然と瞑想(めいそう)効果が得られます。エクササイズ中は、悩みや不安から解放されるでしょう。
また、繰り返すことで自律神経のコントロールが上手になり、気持ちが安定しやすくなる効果もあるといいます。どうにかしたいしんどさにも、今後のためにも、ピラティスは役立つでしょう。
まずは体験レッスンから!ピラティスなら「ZEN PLACE」
新生活に慣れるまでの期間には個人差が大きく、それだけに不安を感じ、自分を追い詰めてしまう方もいるでしょう。しかし、焦っても慣れやすくなる訳ではありません。「どうにかなる」と、どっしりと構えられるに越したことはないでしょう。
その手助けになるのが、つらい心を癒やしてくれる趣味や休息です。方法はさまざまありますが、心に疲れを感じているなら、スタジオ「zen place」でピラティスに取り組んでみませんか。
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