腰痛改善へのピラティスの効果

腰痛とピラティス

腰の痛みを改善するためにマッサージや鍼に行くと、一時的に身体が楽になりますが、すぐに元に戻ってしまうという、そんな経験は、多くの方が思い当たるのではないでしょうか。なぜなら「腰痛」は、身体の間違った使い方や、精神的な原因によって起こることがほとんどだからです。

一方で「腰痛」を治すためにピラティスを行なうことが当たり前になっているアメリカでは、このように言われているそうです。
「カイロプラクティックや整体では、腰痛は治りません。」

痛みがなくなった状態まで治すことができても、そこまでです。ピラティスはその、痛みがなくなった状態を正常な状態へ、さらに、良い状態にまでもっていくことができるのです。

そのため、アメリカでは、整体やカイロプラクティックとピラティスとが共同で、腰痛を改善するために患者を診る形式をとっています。整体やカイロプラクティックの隣にピラティススタジオが併設されている光景は珍しくありません。

ピラティスが腰痛に良いとされるのは、3つの観点があります。

1. インナーマッスルの強化

インナーマッスルの強化は、まさにピラティスの強みです。
ローカル筋と呼ばれるインナーマッスルは、体の深層にある筋肉です。背骨に直接作用し、体の芯を作ります。鍛えることで背骨にちょうど筋肉のコルセットを巻いたような状態をつくることができます。
コアを安定させ、腰椎(腰のあたりの背骨)を前にも後ろにも行き過ぎない、本来あるべき位置に維持すると、椎間板などへの負担が減り、腰痛のリスクも減少します。

2. 背骨の流動性

人間は2本足で立つようになり、哺乳類の中でも一番重い頭を持つようになり、どうしても背骨に負荷がかかってしまいます。
背骨は24個の椎骨と仙骨、尾骨の連なりです。
子供の頃は背骨がぐにゃぐにゃと動きますが、大人になる頃には骨のいくつかがくっついたような状態になってしまうのです。本来24個あったクッションの一部がなくなってしまうので、他の部分に負荷がかかり、アンバランスが腰痛につながっていきます。
ピラティスではこの24個を再び動くようにしていきます。背骨1つ1つの可動域を増やすことにより骨と骨の間にクッションができ、頭や身体の負荷が分散して、腰痛が改善してゆきます。
1つ1つの背骨の間がつぶれた(くっついた)状態になっていたところにクッションができて広がるので、身長が伸びることもあります。 通常で2-3cm、10cmぐらい伸びるケースもあります。

3. ストレスの解消

腰痛の隠れた原因であるストレス。実は腰痛というのは、身体の原因ももちろんありますが、ストレスが溜まることで起きることが多いのです。
脳は本来、痛みを抑制するシステムを備えています。ところがストレスを受けると機能低下し、鎮痛作用のあるホルモンの分泌が減ります。すると、わずかな痛みでも強く感じるようになってしまうのです。そして痛み自体がストレスとなり、また痛みのために身体を動かさなくなる、という悪循環となります。
ピラティスは、まさに心と身体を同時に強化していくので、精神的な開放感、ストレスの解消にもつながっていきます。無理のない範囲で正しく身体を動かし「身体を動かせる」という自信を持つことが、ストレスによる腰痛の改善への好循環を生み出していきます。

このように、腰痛の様々な原因を、それぞれの観点から解消していくため、 腰痛改善には、ピラティスがいいと言われています。

股関節を開放して腰痛知らず
ピラティスレッスン(20分)

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