朝と夜でヨガのポーズは変えたほうが効果的ですか?

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効果を得るには朝と夜で、行うヨガポーズを変えてみましょう

夜、眠っている間は、体の細胞が最低限必要とする血液のみが循環しています。
筋肉は伸縮性がやや低下し、そのために関節の動きは少々悪くなって、体は硬くなっています。
そんな時に、筋肉の柔軟性を要求するようなヨガポーズは、体を痛めつけてしまいます。
逆に、夜は、筋肉に一日の疲れがたまり、血液を循環させることで老廃物を洗い流してあげることが大切です。
また、特に脚の筋肉は、一日歩き回ったことによって、神経的に興奮状態にあります。
そのために、寝たときに脚の筋肉がチリチリしたり、痙攣をおこしたりすることがあります。
筋肉を十分に伸ばしてあげることで血液循環が改善して、疲労がとれて体は休みやすくなります。

自律神経の状態は、朝と夜とでは異なります

人間の体は、自律神経によってコントロールされています。
自律神経には、体を活発にさせエネルギーを放出しやすくする「交感神経」と、体や脳を休める「副交感神経」とがあります。
自律神経はよく、車のアクセルとブレーキにたとえられます。
交感神経は車のアクセル、副交感神経はブレーキという具合です。
交感神経と副交感神経とは、相反する作用を持っているので、この2つの神経が同時に緊張することがありません。
一方が緊張している状態では、他方は休んでいるのです。
夜、眠っている間は、副交感神経が緊張しています。
朝3時から4時ころになると、徐々に体は目覚めの準備に入ります。
交感神経が徐々に緊張を始めるのです。
それと同時に、副交感神経は緊張が弱まり始めます。
朝、これから活動を始めるために交感神経が緊張しているときは、その交感神経の作用を後押ししてくれるヨガポーズが好ましいとされます。
ただ、夜中寝ている間は、副交感神経が緊張して体温が下がっている影響や、体が活動していないので血液循環も必要最小限になっているため、体の筋肉は硬く伸縮性が低下した状態になっています。
そんな時に、筋肉の柔軟性が要求されるヨガポーズをとると、筋肉は強く引き伸ばされて傷んでしまいます。
一方、夜の7時から8時ころになると、交感神経の緊張は低下し、副交感神経が緊張を始めます。
それまで交感神経の影響を受けて活動的になっていた体は、徐々にその興奮状態が低下し、静かになり始めます。
一日の活動で筋肉は伸縮性が増し、筋肉の緊張はまだ興奮状態にあります。
そのような時には、多少筋肉のストレッチの要素を取り入れたヨガポーズを行うと、筋肉の興奮状態が鎮まり、血液循環が良くなることで筋肉にたまっていた疲労物質が流されることによって、体が少しずつ鎮まっていきます。

朝は体が目覚めるようなポーズをしましょう

朝、目覚めたら、「魚のポーズ」をしてみましょう。
布団の中で寝た姿勢のまま、行うことができます。
魚のポーズの実施方法について、ご紹介しましょう。

  1. 仰向けになり、足は腰幅に広げ、体の重さをそのまま床に預けます。
  2. 手をお尻の下で組みます。
    肩は、背中の方にしまい込むようなイメージで内側に入れましょう。
  3. 胸を天井から引っ張り挙げられているようにイメージしながら持ち上げ、背中を床から離します。
  4. 最後に、頭の上を見るように顎を上に上げ、頭頂部を床につけて止まります。

このポーズを、20秒間保持したあと、仰向けに戻り、さらにもう一回行います。
全体で、3回ほど繰り返し行いましょう。
この魚のポーズには、呼吸器系の調整や促進、姿勢の改善や肩こり改善の他、気分をリフレッシュしてくれる効果があるといわれています。
朝、目覚めたらこの魚のポーズを行って、体を目覚めさせてあげましょう。

夜は、横たわった英雄のポーズをしましょう

夜、「さあ、寝ようか」と思ったときに、布団の中で行えるポーズがあります。
それが、「横たわった英雄のポーズ」です。
まずは、その方法をご紹介します。

  1. 正座の状態から両かかとを外側へ開きます。
  2. 手をお尻よりも後ろにつけた後、次いで両ひじ、肩の順に床につけていきます。
    こうすると、胴体(体幹)が後方へ倒れ、寝そべったような姿勢になります。
  3. 可能であれば、両腕を伸ばして、バンザイの恰好にします。

このポーズは、太ももの前の筋肉や鼠蹊部をストレッチする姿勢でもあります。
そのため、比較的難易度は高いポーズなのですが、筋肉をストレッチすることで筋肉の興奮状態を鎮め、体を休ませる効果があります。
また、このポーズには、呼吸器系を調整する効果もあります。
もしも、このポーズをとっていて腰が反り返って床から浮いてしまうという場合は、膝の下に畳んだブランケットなどを置いてあげましょう。
骨盤の位置を中間位にして、腰が浮かないようにしましょう。

(まとめ)朝と夜でヨガのポーズは変えたほうが効果的ですか?

1.効果を得るには朝と夜で、行うヨガポーズを変えてみましょう

朝は、それから活動するのに必要な活力を得るのに必要なヨガポーズが、夜は体を休ませるために血液循環を良くしたり、疲れをとったりできるようなヨガポーズをとることが良いでしょう。

2.自律神経の状態は、朝と夜とでは異なります

朝は、低下している体の柔軟性に負担を掛けずに体を目覚めさせるようなヨガポーズが、また、夜寝る前には筋肉のストレッチの要素を取り入れたヨガポーズをとることで、自律神経の働きをサポートすることができると考えられています。

3.朝は体が目覚めるようなポーズをしましょう

魚のポーズは、朝目覚めたら、寝たまま布団の中で行える、比較的簡単なポーズです。体を目覚めさせ、これから活動するのに必要な活力を得るために、魚のポーズをとって体も目覚めさせてあげましょう。

4.夜は、横たわった英雄のポーズをしましょう

夜、寝る前には、横たわった英雄のポーズをしましょう。一日の仕事で疲れた足首や太ももの前の筋肉をストレッチして、休ませてあげるポーズです。このポーズで血液の循環を良くして、ゆっくりと眠りに入りましょう。

 

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