肥満による腰痛にピラティスは効果はあるの?

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ピラティスでお腹のインナーマッスルを強化することで肥満による腰痛が改善できると言われています


肥満の原因の一つに運動不足が挙げられますが、そのような状態の人では全身の筋力も低下している傾向にあります。
また、肥満の方ではお腹回りに多くの脂肪がついている方も多いのですが、これは座位や立位の時の姿勢を好ましくない方向へと変化させるため、腰椎(腰の骨)への負担が大きくなるために腰痛が起こります。
ピラティスを行うことでインナーマッスルである腹横筋を強化すると、お腹の前側に壁ができて腹圧が高まり、腰椎を前側から押さえて腰椎の関節にかかる負担を軽くしてくれる効果があります。
また、姿勢を改善してくれるので、腰椎一つ一つにかかる負担を軽減してくれるようになります。

肥満の原因と種類を知って正しい対策を立てましょう

人の体は、その人が食べたものでできています。
また、人が体を動かすときに必要なエネルギーも、食べるものから得ています。
人が体を動かすときに特に必要となるエネルギー源は、糖質と脂質です。
食べ物から摂取した糖質や脂質のエネルギーと、日々の動作や運動、基礎代謝で消費するエネルギーが一致していれば、脂肪がある一定以上に増えることはありません。
しかし、食べ物から摂取したエネルギーが、消費するエネルギーを上回っていれば、脂肪がたまることになります。
炭水化物などの糖質を摂取すると、体の細胞で摂取されたり筋肉の運動で消費されたりするほかに、肝臓に蓄えられます。
それでも余った糖質は肝臓で中性脂肪へと変換され、皮下脂肪や内臓脂肪へと蓄積されるのです。
これが日々繰り返され積み重なった状態が、肥満となります。
肥満には2つの種類があります。
一つは、皮下脂肪の過度の蓄積による肥満です。
皮膚の下、筋肉との間に溜まる脂肪ですが、脂肪細胞の数は人が生まれてから7歳まででほぼ決まるといわれています。
年を取ってから肥満になるのは、その脂肪細胞のサイズがおおきくなっていくためです。
もう一つのタイプは、内臓脂肪型の肥満です。
これは、お腹の筋肉や腹膜の下、腸などの消化器の周りに脂肪が蓄積した状態です。
中年男性の一部の方では、やせ型なのに内臓脂肪は蓄積しているというタイプの方もいらっしゃいますが、多くの場合内臓脂肪が蓄積するほどにエネルギーの摂取と消費のバランスが悪い方では、皮下脂肪も多い傾向にあります。

肥満と腰痛には深い関係があります

肥満により特にお腹回りに多くの脂肪を抱えている方の多くが、腰痛を感じているようです。
これは、どうしてなのでしょうか?
人の正常な姿勢では、耳たぶと肩お尻の横、膝、そして足の土踏まずが一直線に並ぶようになっています。
お腹回りに皮下脂肪や内臓脂肪が蓄積している人では、お腹の前に重たい荷物を抱えているのと同じ状態になります。
すると、体の重心が前の方へ引っ張られる格好になるため、バランスをとるために体幹(胴体)は自然と後方へ反り返ったような姿勢になります。
そのような状態が長い期間にわたって続くと、腰椎同士をつないでいる椎間関節にストレスがかかって関節の変形などが起こり、腰痛が引き起こされます。
また、立位姿勢をとることのできる人間の場合、腰椎には体重と同程度の重さが立位では常にかかっているといわれています。
肥満の場合、体重が増えている場合が多いですが、肥満になることで腰椎にかかる重さも増えることになります。
肥満による姿勢の好ましくない変化と、腰椎にかかる過度の重さによって、背骨と背骨の間にある椎間板には大きなストレスがかかり、場合によっては脊髄が走る椎間孔へと椎間板が飛び出す椎間板ヘルニアを起こす危険性も増してしまいます。
さらに、肥満の方の場合、運動不足であることが考えられますが、これは筋力の低下を招きます。
本来、お腹と背中の筋肉が収縮することによってコルセットのような役割を果たし、腰椎は保護されています。
しかし、筋力低下によってそのコルセットの機能が低下すると、腰椎を保護するものがなくなってしまうために、腰椎に大きな負担がかかり腰痛を引き起こしてしまうのです。

ピラティスの呼吸法がインナーマッスルを鍛えるのに効果的とされています

ピラティスは、特にインナーマッスルの強化に対して効果があるといわれています。
体幹(胴体)でいうと、皮膚や皮下脂肪の直下にある比較的表面に近い(表層)ところにあるアウターマッスルと言われるものに腹直筋や腹斜筋が、そしてそれらよりも深いところ(深層)にあるインナーマッスルとして腹横筋があります。
ピラティスで行う独特の呼吸法は、このインナーマッスルである腹横筋の強化に効果があるようなのです。
では、腹横筋を鍛えると、どうして腰痛が改善されるのでしょうか?
腹横筋はお腹全体を包み込むように走行しています。
この腹横筋が収縮することにより、お腹に壁が作られるのと同時に、お腹の中(腹腔)の圧力が高くなります。
腰椎は正常で自然の状態であれば前に凸のカーブを描く前弯の状態にあります。
周囲に筋肉や臓器が全くない状態で体重と同じだけの重さが腰椎にかかると、この前弯が強くなり、腰椎の一部がお腹の前の方へ飛び出すような力が加わってしまいます。
この力は腰椎同士をつなぐ椎間関節に大きなストレスを加え、腰痛の元となります。
しかし、腹横筋が収縮して腹腔内圧が高まると、この腰椎を前側から抑える力が加わり、腰椎前弯の増強が抑えられ、椎間関節にかかる負担が軽減されます。
さらに、腹横筋の収縮で腹腔内圧が上がることによって、腰椎よりも上からかかる重さを腰椎だけではなくお腹全体で受け止めることができるようになるので、腰椎の負担が軽くなるのです。

(まとめ)肥満による腰痛にピラティスは効果はあるの?

1.ピラティスでお腹のインナーマッスルを強化することで肥満による腰痛が改善できると言われています

ピラティスには、インナーマッスルを鍛える効果や基礎代謝をアップさせる効果があると言われています。
これによって座位や立位での腰椎の保護機能を高めたり、腰椎にかかる負担を軽減させる効果が期待できます。

2.肥満の原因と種類を知って正しい対策を立てましょう

食べ物から摂取したエネルギーすべてを、基礎代謝や運動で消費しきれなければ、肥満になります。肥満には、皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満とがあります。
一部の方を除き、内臓脂肪が蓄積している人では、皮下脂肪も多い傾向にあります。

3.肥満と腰痛には深い関係があります

肥満により特に腹部に脂肪が蓄積した状態になると、腰が反り返った状態になり腰椎の関節へ大きな負担をかけます。
また運動不足による筋力低下があると腰椎を保護する機能が落ちたり、過体重による腰椎への負担の増加によって腰痛が引き起こされます。

4.ピラティスの呼吸法がインナーマッスルを鍛えるのに効果的とされています

ピラティスにはその独特の呼吸法から、特にインナーマッスルを強化する効果があるといわれています。
腹部のインナーマッスルである腹横筋を強化することで腹部の内圧が高まり、腰椎を前側から押さえて保護してくれるので腰痛を改善できるのです。

 

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