ランニングする女性

急速に進む外出自粛とリモートワーク化の落とし穴

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新型コロナウイルス感染の問題で外出自粛、リモートワークとなり、運動不足で、腰痛やメンタル不調になる方が増えています。その対策として、公園など開放的なところでジョギングやウォーキングをするのも1つでしょう。ただ、注意すべき点もあるようです。参考になる記事・論文から考察していきます。

“Social distance” 2m離れましょう

新型コロナウイルス の感染様式の1つは「飛沫感染」です。咳やくしゃみ、会話の時に口から出る飛沫を介してウイルスは伝播します。あるいは単なる呼気により発せられる小飛沫にもウイルスが含まれているとの報告もあるようです。 通常、2m離れていればこれらの飛沫は地面に落下したり、乾燥したりして、ウイルスは伝播されません。これこそが、いわゆる”social distance”として、お互い2m離れることが大切である理由です。三密回避もこの飛沫による伝播のリスクを最小限にしていると言うことです。

ウォーキング、ジョギングのsocial distanceは?

それでは、自分が歩いたり、走ったりしている時に、自分の前や横にいる人が、咳や激しい息遣いをして口や鼻から小飛沫が出た時に、そばにいる自分への影響はあるのでしょうか?ないのでしょうか?2m離れていれば大丈夫なのでしょうか?そんな疑問に1つの回答を出すべくベルギーの大学で行われたコンピューターシミュレーションを使った研究(※)があります。
(※)Towards aerodynamically equivalent COVID19 1.5 m social distancing for walking and running
http://www.urbanphysics.net/Social%20Distancing%20v20_White_Paper.pdf

結論的にいえば、
・並行して歩いたり、走ったりしていれば1.5mほど離れていれば問題ない。(上図c)
・斜め後ろでも問題なさそう。(上図d)
・真後ろを歩いたり、走ったりしていると飛沫を受けやすい。(上図a, b)
・4km/hほどのウォーキングなら、前の人と5m離れていれば影響を受けない、
・14.4km/hほどで走っている場合は、前の人と10m離れていれば影響を受けない。


もちろん、温度や湿度、風の強さや風向きで、飛沫の距離は変わりますので、あくまで目安です。

新型コロナウイルス感染者の後ろを走ったり歩いたりしているかもしれない

新型コロナウイルスに感染しても全く無症状の人も少なくないことがわかっています。つまり、感染者がジョギングやウォーキングをしている可能性は十分あるわけです。

自分の前をゆく人が感染者だった場合、その人の発した飛沫を後ろの自分が吸い込んでしまうことは十分ありえます。また、仮に吸い込まないとしても、流れてきた飛沫が自分の顔面やウエアなどに付着し、それを触れた自分の手指を経由して接触感染してしまう可能性も考えられます。

ジョギングやウォーキングをする際は、(前を行く人の)なるべく真後ろの位置はずらすとともに、極力、5mや10m離れることも心がけたいです。帰宅したらすぐに手洗い、洗顔、着替え、シャワーなども心がけたいです(ジョギングやウォーキングに限らず、外出からの帰宅時は常にそうしたいですね)。

当クリニックのそばの駒沢公園でジョギングやウォーキングをする人が多いです。時間帯にもよりますが、常に5mや10mの間隔を確保することは結構難しいこともしばしばあります。

特にジョギングとなりますと、マスクをしている人も少なく、それなりに息遣いが荒くなり、発せられる小飛沫はウォーキングや通常の歩行より相対的に多くなると思います。いわゆる三密とは異なる、屋外の環境ですから、感染するリスクは相対的には低いと思いはするものの、やっぱり気にはなります。

やっぱり、自宅でヨガ、ピラティスを楽しむのが安全

ジョギング、ウォーキングにはわずかながら上記のようなリスクがあります。
ジョギング、ウォーキングは、早朝など人の少ない時間帯に楽しむ方がベターです。ヨガやピラティスを自宅で行うと、そのようなリスクもなく安心して楽しめます。コロナ時代はやっぱり、自宅でヨガ、ピラティスの選択はとても良いです。どうぞ、こちらを試してみてください。結構、楽しいです(笑)。

zen place – pilates at home LIVE!

布施淳のプロフィール写真

ウェルビーイングクリニック駒沢公園 院長 布施淳

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