ストレッチ後にお腹が緩くなるなどの不調を感じる場合、血行促進により老廃物が排出される好転反応である可能性があります。 リラックス効果で腸の動きが活発になることが一因とされますが、食後すぐの実施による消化不良のリスクもあるため注意が必要です。 本記事では、好転反応と体調不良の違いや、症状を緩和するための水分補給・対処法について解説します。
ストレッチはリラックスできて、身体にいいと思っていたのに「なぜか気持ち悪くなる」このような経験はありませんか?
ストレッチ中で気持ち悪くなったり、気分がすぐれないと感じたりするケースはあります。
実は身体からのサインかもしれません。
今回は、ストレッチで気持ち悪くなる理由や対処法を解説します。
安心してストレッチをしたいという方はぜひ参考にしてください。
目次
ストレッチで気持ち悪くなる理由
ストレッチで気持ち悪くなる理由には、主に以下のようなものが考えられます。
- 好転反応を起こしている
- 呼吸が浅くなっている
- 空腹時や食後にストレッチを行っている
- 神経が刺激された
- 寝不足や疲労がある
それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
身体が好転反応を起こしている
好転反応とは、身体が健康を取り戻す過程で一時的にあらわれる症状のことです。
悪い状態から良い状態へと変化しているサインでもあります。
好転反応は一時的なものであることが多く、ほとんどのケースで2〜3日程度でおさまるといわれています。
普段身体をあまり動かす習慣のない方が、ストレッチなどでいきなり身体を動かすと好転反応が起こることがあるとされています。
好転反応が起こる理由
ストレッチによって筋肉が伸ばされ、刺激が加わると溜まっていた老廃物や疲労物質、毒素などが一気に排出されやすくなります。
その過程で、老廃物などを含む血液が全身を巡るため、一時的に体調が悪くなる可能性があります。
好転反応が起こると出やすい症状
好転反応によって以下のような症状がでることがあります。
- 吐き気
- 腹痛
- 発熱
- 倦怠感
- 眠気
- めまい
- 頭痛
- かゆみ
- 尿の色が濃くなる
- 尿の匂いがきつくなる
- 頻尿
呼吸が浅くなっている
ストレッチ中に呼吸を止めたり、呼吸が浅くなったりしているようなケースでは身体が酸欠になり、気持ち悪くなる恐れがあります。
息を止めると、筋肉が緊張状態になり十分なストレッチ効果が得られにくいほか、血圧の上昇を招くといわれています。
血圧が急激に上昇することで、身体に負担がかかり気持ち悪さなどの体調不良を感じることがあります。
空腹時や食後に行っている
お腹がすいている状態や、食後すぐにストレッチを行うことも吐き気の原因になることがあります。
空腹時のストレッチで気持ち悪くなったと感じる理由には「胃酸の過剰分泌」と「低血糖」が関係しています。
空腹時には胃酸が過剰に分泌され、胃の粘膜を刺激することで胃のむかつきや吐き気を感じることがあります。
さらに、長時間食事をとっていないと、血糖値が正常値よりも下がる「低血糖」状態を招きます。
身体を動かすことで血糖値はさらに下がりやすくなるため、気持ち悪さやめまいといった不調を感じやすくなるのです。
また食後すぐのストレッチは、消化吸収に必要な血液量が不足する原因になることがあります。
身体を動かすことにより血液が消化器官ではなく、筋肉の方に集中してしまうためです。
血液が不十分だと消化不良になりやすく、腹痛や吐き気などの症状があらわれやすくなります。
神経が刺激された
首には重要な筋肉や神経、血管などが通っていて、デリケートな部位だといわれています。
首を大きく曲げるなどの無理なストレッチは、首の神経や筋肉を刺激してしまい、吐き気などの不調の原因になることがあります。
痛みを感じるのに、ストレッチを続けることや、首の骨を鳴らすなどのストレッチは避けた方がいいでしょう。
寝不足・疲労がある
そもそも体調が悪い状態でストレッチを行っているというケースも考えられます。
特に睡眠不足は、自律神経を乱します。
自律神経は、呼吸や消化などに関係している神経です。
睡眠不足によって自律神経が乱れると、身体の機能をうまく調節できなくなり、胃液が過剰分泌されたり、消化不良が起こったりして吐き気などのさまざまな不調の原因になることがあります。
ストレッチで気持ち悪くなった時の対処法
ストレッチで気持ち悪くなった時は、以下のように対応しましょう。
- 水分をとる
- 身体を温める
- 食事は軽めにする
- ゆっくり過ごす
- 気持ち悪さが続く時は、病院へ相談する
それぞれ解説します。
水分をとる
好転反応が出ている時は、水分をしっかりとるようにしましょう。
水分を十分にとることで、血液が循環しやすくなったり、老廃物や疲労物質などが排出されやすくなったりするため、身体の回復のサポートになります。
また、人によっては好転反応によってトイレの回数が増えることもあります。
排泄による脱水状態を防ぐためにも、こまめに水分補給を行います。
身体を冷やさないために、飲み物の種類は、常温の水や白湯、ハーブティーなどがおすすめです。
反対に、アルコールやカフェインを多く含む飲み物は、利尿作用が高く、脱水状態を招きやすいため、避けるようにしましょう。
身体を温める
好転反応が出ている時に身体を冷やすと、血行が悪くなるため、回復に時間がかかりやすくなります。
そのため、身体を温めるようにしましょう。
身体を冷やさないために、汗をかいた時はこまめに拭く、シャワーで済ませず入浴をすることなどがポイントです。
ほかにも、身体を温めるスープやお味噌汁、生姜やネギなどの食べ物は身体の冷え対策におすすめです。
食事は軽めにする
好転反応や、それ以外の理由での気持ち悪さを感じている時は、消化にいいものをとり、胃腸に負担をかけないようにしましょう。
具体的には、スープやお粥、うどんなどです。
脂っこいものや、激辛料理などの胃腸に負担をかける食べ物は、吐き気が増したり、身体の回復を妨げたりする原因になることがあります。
ゆっくり過ごす
気持ち悪さが続いている時は、無理に身体を動かそうとせず安静に過ごしましょう。
好転反応は一定期間安静にしていると、徐々に落ち着いてくるケースが多いです。
身体を温め、十分に水分補給をしながら身体を休めましょう。
気持ち悪さが続く時は、病院へ相談する
好転反応は数日で落ち着くケースが多いです。
しかし、何日も気持ち悪さが続く場合や身体を休めても体調が回復しない、症状が辛いと感じる時は我慢せず病院で相談しましょう。
なにか病気が潜んでいる可能性もあります。
無理なくストレッチをしたい方はピラティスがおすすめ
ストレッチで気持ち悪くなりやすい方には、ピラティスがおすすめです。
ピラティスとはドイツ人のジョセフ・ピラティス氏によって考案されたエクササイズです。
第一次世界大戦によって負傷した兵士のリハビリに使用され、そこから発展していきました。
ピラティスのエクササイズの基本は、呼吸や姿勢を意識することによって筋肉や骨格を正しく導くことにあります。
姿勢改善や基礎代謝向上などの効果が期待できるでしょう。
ピラティスには、マットの上で行うマットピラティスとマシンを使用したマシンピラティスの2種類があります。
ピラティスがおすすめな理由
ピラティスがおすすめな理由は以下の3点です。
- 呼吸を意識するから
- 自律神経のバランスを整えやすいから
- 動きがゆっくりとしているから
呼吸を意識する
ストレッチで吐き気を感じる人は、無意識に呼吸が止まりがちです。
ピラティスでは身体を動かすだけではなく、呼吸を意識することを大切にしています。
「胸式呼吸」を用いることで、動きと呼吸を連動させます。
これにより酸欠になったり、呼吸が浅くなったりすることを防げるので体調不良を防ぎやすいといえるのです。
自律神経のバランスを整えやすい
ピラティスは自律神経のバランスを整えやすいエクササイズといわれています。
自律神経は背中を介して広がっているため、猫背などの背骨の歪みつながる姿勢は、神経を圧迫しやすく、自律神経のバランスを乱してしまいます。
ピラティスのエクササイズによって、背骨を正しく動かしたり、背中周りの筋肉が強化したりすることで、背骨の中の神経が刺激され自律神経のバランスを整えやすいのです。
また、ピラティスは自分の「動き」と「呼吸」に集中しながら行うエクササイズです。
無心になって今の自分に集中することで、悩みや不安から一時的に解放されストレス解消の効果も期待できます。
自律神経を乱す原因の一つである「ストレス」から解放される時間をつくれる点も、ピラティスの魅力の一つでしょう。
ゆっくりとしたエクササイズ
ピラティスは流れるように動き続けることが特徴です。
急激な心拍数の変動や、身体に強い衝撃が加わるような動きがないため、吐き気を起こしにくいでしょう。
ピラティスはリハビリを目的として発展したエクササイズです。
無理に筋肉の可動域を広げたり、身体に強い負荷をかけたりすることはありません。
そのため、運動習慣がない方やピラティス初心者の方でも挑戦しやすいエクササイズといえます。
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ストレッチで気持ち悪くならないために気をつけたいこと
ストレッチで気持ち悪さなどの体調不良を感じないためには以下のポイントに気をつけてみてください。
- 体調が良いときに行う
- 軽いストレッチから始める
- 呼吸を止めない
- 座ったままできるストレッチを選ぶ
次で詳しく解説していきます。
体調が良いときに行う
体調が優れない時は、ストレッチをはじめとした運動は避ける方がいいでしょう。
特に反動をつけて行うストレッチは、呼吸が止まりやすかったり消化器官に負担がかかったりする恐れがあります。
寝起きや疲れている時、寝不足の時などに無理やりストレッチを行うことも吐き気の原因になることがあります。
また、空腹状態の時や食後すぐの運動は避ける方がいいです。
食後2時間程度空けてから身体を動かすことは、体調不良のリスクを抑えやすいといわれています。
軽いストレッチから始める
ストレッチをする際は、いきなり大きく身体を伸ばしたり動かしたりせず、軽いストレッチから始めましょう。
身体が温まってきたと感じたら、徐々に動きを大きくします。
特に首周りは、頚椎があったり自律神経が集中していたりする場所なため、無理に動かすことや、ストレッチで過度な刺激を与えることは避けましょう。
吐き気やめまい、頭痛などの全身の体調不良につながりやすいといわれています。
呼吸を止めない
ストレッチをする時は、自然な呼吸を心がけましょう。
呼吸を止めてしまうと、筋肉が緊張状態になり、ストレッチの効果が得られにくいほか、血圧が上がりやすくなり、気持ち悪さなどの不調の原因になることがあります。
1人では、呼吸を意識することが難しい人は、ピラティスなどの呼吸法も同時に行うエクササイズを選ぶのもいい方法でしょう。
不安な人は座ったままできるストレッチを選ぶ
運動習慣のない人や、運動で体調が崩れやすい人は、座ったままでできるストレッチを選ぶことをおすすめします。
立ち上がった状態で行うストレッチは、血圧が上がりやすかったり平衡感覚が崩れやすかったりするため、吐き気などを感じやすいためです。
また、座ったままでできるストレッチなら、急なめまいなどで転倒するリスクも抑えられます。
ストレッチは体調と相談しながら無理ないペースで行おう
ストレッチで気持ち悪くなる原因には「好転反応」などの身体が回復へ向かう良い影響であるケースもあります。
しかし「呼吸が浅くなっている」「自律神経が乱れている」「寝不足」など身体からのサインである場合もあります。
ストレッチ中に異変を感じた時は、十分な水分補給と身体を温めることを意識して、無理をせず安静に過ごしましょう。
なかなか体調が回復しない場合は、ほかの原因も考えられるため一度病院を受診することをおすすめします。
ストレッチで吐き気を感じやすい人におすすめなエクササイズが「ピラティス」です。
ピラティスは、呼吸や動きに意識を集中することによって自律神経を整えやすい、また激しい動きがないことから、吐き気を抑えやすいなどの特徴があります。
ピラティススタジオであれば、プロが一人一人の状態をみながらレッスンを行うため、体調に不安がある方や初心者の方でも始めやすいでしょう。
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