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有酸素運動は成長ホルモン分泌を促すの?

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有酸素運動でも成長ホルモンは分泌されますが、無酸素運動の方が分泌量が多いと考えられています

有酸素運動でも成長ホルモンは分泌されますが、無酸素運動の方が分泌量が多いと考えられています
成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されるホルモンで、骨の成長やタンパク質の合成、代謝の促進や脂肪分解といった働きを担っています。有酸素運動でも分泌されますが、分泌量は少なく、分泌時間もさほど長くないとされています。
一方で、無酸素運動では成長ホルモンの分泌が盛んになると考えられています。それは、無酸素運動で生成される乳酸が脳の下垂体を刺激、成長ホルモンの分泌を促すからです。
無酸素運動で分泌された成長ホルモンは、血液に乗って全身を巡り、脂肪細胞に作用して中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解しますが、そうなると血液中に脂肪酸が溜まります。脂肪酸を減らすには、ここで有酸素運動を行うのが効果的だとされています。
有酸素運動は体内の糖質や脂肪をエネルギーに変換するため、脂肪酸が燃やされて消費されていくからです。さほどきつくない無酸素運動を数分行ってから、有酸素運動に取り組むというメニューがおすすめです。

成長ホルモンには骨の成長や代謝の促進、脂肪分解などの働きがあります

骨を成長させる

成長ホルモンは、脳の下垂体から分泌されるホルモンです。肝臓に働きかけて、軟骨細胞に作用して増殖を促し、骨を成長させる働きがあります。
特に子供の成長期に背を伸ばすためにも必要なホルモンです。更に、筋肉に働きかけてタンパク質を合成する、心臓などの内臓器官の機能を高める作用もあると言われています。

代謝を促し、脂肪を分解する

成長ホルモンは、糖質やミネラルなどの代謝を促す、脂肪を分解するといった働きも担っています。そのため、成長ホルモンの分泌量が増えると脂肪の分解が進み、体を引き締める効果が期待できるでしょう。
成長ホルモンは、20歳前後は分泌のピークで、後は加齢とともにどんどん分泌量が減ってしまいます。ただし、運動や睡眠などである程度分泌を促すことが可能だと考えられています。

有酸素運動で分泌される

軽めの負荷をかけつつ、酸素を取り込み呼吸を十分に確保して続ける有酸素運動には、成長ホルモンの分泌を促す作用があるとされています。ただ、分泌時間が短く、分泌量もさほど多くないと言われています。
そのため、有酸素運動よりも無酸素運動の方が成長ホルモンの分泌量が多くなると考えられているのです。

無酸素運動の方が成長ホルモンの分泌を盛んにすると言われています

無酸素運動の方が成長ホルモンの分泌を盛んにすると言われています

無酸素運動は成長ホルモン分泌を盛んにする

無酸素運動というのは、重い負荷をかけて行う息が上がるほどのきつい運動のことです。無酸素運動を行うと、体内の糖分がエネルギーとして使われ、乳酸という物質が生成されます。
無酸素運動により血流が滞りがちになると、乳酸が外へ排出されず筋肉中に蓄積していきます。筋肉の筋繊維間が酸性に傾きます。
それを筋肉の感覚神経が察知し、脳の視床下部という部分に信号を送ると、下垂体へ指令が出て、成長ホルモンを分泌させるのです。つまり、乳酸の大量生成により脳の下垂体が刺激を受けることで、成長ホルモンの分泌が盛んになるというわけです。

成長ホルモンにより体内脂肪が減少する

成長ホルモンが分泌されたら、運動の負荷を緩めることで制限されていた血流がスムーズになります。すると、成長ホルモンが血流にのって全身の細胞へと届けられます。
脂肪を作る脂肪細胞では、成長ホルモンの働きにより、中性脂肪が脂肪酸とグリセリンに分解され、排出されます。結果的に体内の脂肪が減少するという効果が得られると考えられているのです。

有酸素運動は分解によりできた脂肪酸を効率よく燃焼させます

成長ホルモンは中性脂肪を分解する

無酸素運動により大量に分泌された成長ホルモンは、中性脂肪を分解してくれる効果が期待できます。ただ、分解によりできた脂肪酸が血液中にどんどん排出され、血中の脂肪酸濃度が高まると今度は成長ホルモンの分泌が滞りがちになります。
増えた脂肪酸を消費し、成長ホルモンの分泌をできる限り止めないようにするには、無酸素運動後に有酸素運動を行うのが良いとされています。

有酸素運動で脂肪燃焼を促す

有酸素運動のエネルギー源は主に糖質と脂肪です。まずは糖質を使ってから、次に脂肪を分解します。
つまり、有酸素運動を始めても脂肪が分解されるまで時間がかかるため、20分以上運動を続けないと脂肪燃焼効果がないとも言われています。しかし、無酸素運動を行い、成長ホルモンが分泌され、その成長ホルモンが体内を巡って脂肪を分解するため、この状態で有酸素運動を行うと脂肪燃焼が効率よく行われることになります。
すなわち、有酸素運動だけを長時間続けるよりは、無酸素運動を短時間でも行ってから有酸素運動に移行することで、脂肪燃焼がより進むことになるのです。

有酸素運動の前に無酸素運動を取り入れるのが効果的だとされています

有酸素運動の前に無酸素運動を取り入れるのが効果的だとされています

うまく無酸素運動を取り入れよう

無酸素運動というと筋トレが一般的で、腕立て伏せやスクワット、ウェイトリフティングやダッシュなどが当てはまります。有酸素運動というと、ジョギングやエアロバイク、水泳などが一般的です。
これらの運動を上手に組み合わせて、無理のない範囲で行っていくことで成長ホルモンの分泌を増やし、脂肪燃焼を効率よく行うことができます。そのうえで、無酸素運動では筋肉を酷使し、損傷します。
しかし、筋肉を修復しながら増強されていくので、筋力アップにも良いとされています。無酸素運動後の有酸素運動は、脂肪を効率よく燃やし、かつ程よく筋肉を鍛えるので体の引き締め、スタイルアップに効果的だと言えるでしょう。

きつい筋トレはNG

ただし、運動不足気味の人や筋トレ初心者がいきなりダンベルを持ち上げてきついトレーニングを行うのはケガをするリスクが高まります。また、筋トレで頑張りすぎると、体力が消耗してその後の有酸素運動ができなくなります。
始めは無理のない筋トレとして、道具を使わずに自分の体重を負荷として行うメニューがおすすめです。運動メニューの例としては、スクワットと腕立て伏せを30回程度行った後に、低負荷のランニングを30分行うといった感じになります。

(まとめ)有酸素運動は成長ホルモン分泌を促すの?

1.有酸素運動でも成長ホルモンは分泌されますが、無酸素運動の方が分泌量が多いと考えられています

成長ホルモンには脂肪分解作用があります。有酸素運動でも分泌されますが、無酸素運動の分泌量が多いとされています。
そのため、無酸素運動を行って成長ホルモンにより脂肪を分解した後、有酸素運動で脂肪を燃やすのが効果的だと考えられています。

2.成長ホルモンには骨の成長や代謝の促進、脂肪分解などの働きがあります

成長ホルモンは、骨を成長させるなどの働きや、代謝を促し、脂肪を分解させる役割も担っています。有酸素運動でも分泌されますが、分泌時間も短く、量はさほど多くないと言われています。

3.無酸素運動の方が成長ホルモンの分泌を盛んにすると言われています

成長ホルモンは、無酸素運動により生成された乳酸が脳の下垂体に刺激を与えることで分泌が盛んになると言われています。成長ホルモンが全身の脂肪細胞に届くと、中性脂肪が分解されて、体外に排出されるとも考えられています。

4.有酸素運動は分解によりできた脂肪酸を効率よく燃焼させます

成長ホルモンは中性脂肪を分解しますが、分解によりできた脂肪酸は血中に溜まる場合もあります。脂肪酸を減少させるには、有酸素運動を行い、体を動かすエネルギーとして脂肪酸を消費させるのが効果的だと考えられます。

5.有酸素運動の前に無酸素運動を取り入れるのが効果的だとされています

無酸素運動は脂肪分解を促す成長ホルモンの分泌を盛んにするので、有酸素運動前に取り入れるのが効果的です。しかし、きつい筋トレは筋肉の酷使、体力の消耗につながるので腕立て伏せやスクワットなどがおすすめです。

 

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