日常で実践!マインドフルネス~「コミュニケーション」編~

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前回は、日常生活の「歩く」という動作の中で、実際にマインドフルネスを実践してみよう、と具体的にお話ししました(「日常で実践!マインドフルネス~「歩く」編~ )。今回は、「コミュニケーション」という場で、どのように実践ができるか、マインドフルネスにコミュニケーションをとる具体的な実践方法をお話してまいります。

マインドフルネスにコミュニケーション:3つのポイント

私達の生活は、決して一人では成り立ちません。この社会において、家庭・職場・学校など、多くの人とのコミュニケーションを行うことによって、成り立っていると言っても過言ではありません。このコミュニケ―ションにおいて、「もっとうまくコミュニケーションができればな・・」「あのコミュニケーション方法はよくなかったな」と反省することもしばしばある、という方もおられるかもしれません。
生活のあらゆる場所で発生するコミュニケーション、それがよりうまくなることによって、日々の生活がより楽しくなったり、人間関係のストレスが軽減したりするのではないでしょうか。
その、マインドフルネスに、コミュニケーションを実践する、その3つのポイントをご紹介します。

1.心をしっかり開く

マインドフルネスにコミュニケーションをとる際に、まず大切なことは心をしっかり開くということです。
心は、私たちが知らないほど早く閉じてしまいます。特に苦手なタイプの人や、嫌いな人が来たら、私たちは目を合わせるのを止め、うつむき加減になり、言葉数も減ります。みなさんもご経験があるかと思います。
マインドフルネスにコミュニケーションをとることは、まずその苦手な感覚を客観的に感じ取って、そして少しずつ閉じてしまった心を開くことを、意識的に行っていくことです。これも、自分自身のトレーニングになりますので、じっくりと取り組みながら深めていくと良いでしょう。
身体の状態に気づいたら、身体からまず平常の状態に変化していくことを確認して、一息おいてから、苦手な人や嫌いな人と向き合ってみましょう。これは特に人だけではなく、嫌いな虫でも、苦手な動物、嫌いな食材でも、コミュニケーションはあります。
普段、無造作に行っている中に、たくさん転がっていますので、しっかり気づきを向けて、感じ取ってみると良いでしょう。マインドフルネスのよいトレーニングになると思います。

2.素直に話し、聞く(傾聴)

次に、素直さ、正直さということもとても大切なことになります。仏教にしても、ヨーガにしても、素直、正直でいるということが戒律の中で謳われています。
うそをついて話さない、ということです。私たちは大きく見栄を張ってしまい、話を大きくしたり、他人に自分をよく見せようとしたりしてしまいます。マインドフルネスにコミュニケーションをとっていくためには、正直にありのままを素直に話し、相手にしっかりと伝わるように、丁寧さを大切にします。
また、相手の話を聞く際は、しっかりと相手の言葉を理解しようと努めます。意識的に傾聴して、しっかりと相手の伝えたい意図を受け取り、そしてその意図が正しいか、自分の言葉でも相手に確認をとるように、コミュニケーションをとっていくと良いでしょう。

3.怒りとどう向き合うか

日常生活・仕事などの中で、私たちは怒らないことはないと思います。自分の内側の感情も、自分が気づくよりも早く立ち上がり、身体症状にも表れてきます。人間はそのようにできているようです。
ずっと怒り続けると、心臓疾患にかかりやすいといった統計もでています。起これば血管は収縮するし、血管が収縮すれば、心臓に負担がかかるのは当然といえば当然のことですね。
さて話が変わりますが、今年春先のNHKこころの時代という番組でテッィク・ナット・ハン師が特集されている回がありました。その中で、ある少女が師に聞きました。「弟と喧嘩して怒りがわいてしょうがないのですが、どうしたらいいですか?」と尋ねました。
師はこう答えました。
「すぐに怒りに反応するのではなく、少し呼吸に意識を向けて気持ちを落ち着けなさい。呼吸に気づけば怒りが収まっていくことに気づく。」
「すぐに怒りに反応はしないように。」
と伝え、さらに
「怒りが収まって来たら、相手が何故起こったのかその理由を考えてみるといい。彼も何か理由があって怒ったのだろうから。」
といった内容の教えを説いています。この中には、コミュニケーションをとっていく際の重要な要素が含まれています。
●怒りに我を忘れないように客観視をすること
●自己中心的なことに固執しないこと
●コミュニケーションをとっている相手のことを思いやり、気遣いを向けるということ。
コミュニケーションをとるということは、自分だけではなく、相手が常にあり、そして、お互いに気づきを向けて、はじめて良好な関係性が出来上がります。
マインドフルネスにコミュニケーションをとることは、相関関係で一方通行のものではない、ということを大切にしていくことではないでしょうか。
今回もお読みいただきありがとうございました。
次回は、日常で実践、マインドフルネス(ヨーガ)という話題でお話しいたします。

googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:basipilates.jp
 

<ライター>

長谷川 洋介uid000001_2014011323060468f6bfd0
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員

 

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