目次
1.体幹強化で姿勢が改善するという常識は間違い!?
インターネット上の情報では、「ピラティスで体幹が鍛えられるから姿勢が改善する」といっているものがほとんどです。みなさんもそのような記事を目にしたことがあるのではないでしょうか。
確かに、体幹と呼ばれる腹筋・背筋などがしっかりしていないとキレイな姿勢は保てません。しかし、ピラティスで姿勢が改善するのには他の理由もあるのです。
2.姿勢は無意識でコントロールされている
いくら体幹を鍛えて筋力アップしても、それだけでは姿勢は改善しません。なぜなら、筋力は「意識」して発揮するものだからです。腹筋運動を想像してみるとわかると思いますが、意識してお腹を曲げていかなければなりません。
一方で、姿勢は「無意識」でコントロールされています。私たちは、とくに意識しなくても立ったり座ったりといった姿勢を維持できます。このように、「意識」しなければならない筋力と「無意識」でコントロールされている姿勢は結びつきにくいものなのです。
したがって、体幹を鍛えれば姿勢がよくなるとは一概にはいえません。ちなみに、なぜ私たちが無意識で姿勢を保てているかというと、脳幹(中脳・橋・延髄)といった脳の働きがあるからです。この脳幹が指令を出して、無意識で姿勢を制御してくれています。
3.ピラティスで姿勢が改善するのは脳の活性化が関係している
ピラティスでは動きながらさまざまなエクササイズを行なっていきます。そして皮膚からの感覚刺激・筋肉や関節からの深部感覚刺激・耳からの平衡感覚刺激・目からの視覚情報などさまざまな感覚が入ってきます。
この感覚刺激により、脳幹が活性化していくのです。脳幹が活性化されると、姿勢を保とうという信号が送り出され、自然とよりよい姿勢になっていきます。
つまり、ピラティスで姿勢が改善されるのは、体幹の筋力アップだけではなく、脳の活性化が大きく関係しているのです。
4.まとめ
ピラティスで姿勢が改善されるメカニズムについてまとめていきました。もちろん、ピラティスでは体幹が鍛えられます。しかし、体幹強化だけが姿勢改善につながっている訳ではありません。
姿勢改善には脳幹の活性化が必要不可欠であり、ピラティスではいろいろな感覚刺激が入るので、脳が活性化されるのです。脳を活性化させて姿勢を改善したいと思われた方は、ぜひピラティスをはじめてみましょう!