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朝のストレッチは身体を目覚めさせ、自律神経のバランスを整えるのに効果的だと言われています
朝のストレッチは、体を目覚めさせて、自律神経のバランスを整えるのに効果的だと考えられています。ストレッチで血流が促されることで体温や血圧が上がり、内臓機能が活発化してきます。
さらに深い呼吸を取り入れることで、肺や脳へも酸素がたっぷり取り込まれるので頭痛を緩和するなどの効果も期待されています。
朝にできる簡単なストレッチ法があるので、やり方を覚えて短時間でも良いので習慣化させていきましょう。
自律神経の切り替えをスムーズにする、筋肉をほぐして血流を促すなど多くのメリットがあります
自律神経のバランスを整える
体の内臓器官の動きは、自律神経によってコントロールされています。自律神経は昼間に活発化する交感神経と、夜に活発化する副交感神経がシーソーのようにバランスをとっています。
夜寝ている間は、体温も血圧も下がり、心身は休息状態で副交感神経が優位になっています。朝にストレッチで筋肉を伸ばすことで、心身が目覚めて交感神経優位の活動モードへ切り替わりやすくなります。
自律神経のバランスを整え、内臓機能を向上させるためにストレッチはとても効果的だとされているのです。
筋肉をほぐして血流を促す
寝ている間は寝相によっては、血管などを圧迫し、筋肉が凝り固まっています。
寝返りを複数回打つという人だと、肩や腰なども圧迫されて寝起きで肩こりや腰痛を感じる場合もあります。しかし朝のストレッチは筋肉をほぐし、柔らかくすること、血流を促し、体の代謝を上げ、体温を上昇させる効果が期待できます。
肩こりや腰痛の軽減にも効果的だとされています。血行が良くなると自然に食欲も出てきます。1日のエネルギー源となる朝食をしっかり摂れるというメリットもあるのです。
酸素不足が解消され、頭痛の軽減や集中力のアップなどの効果も期待されています
頭痛の軽減
睡眠中は十分な酸素を取り込むことができず、酸素不足の状態に陥り、寝起きで頭痛が起こることもあります。
しかし朝目覚めてから起き上がる前に、ゆっくり呼吸を繰り返しながらストレッチで筋肉を伸ばすことで、脳や肺に酸素をたっぷり送り込むことができるので、頭痛が軽減されるとも言われています。
集中力の向上
さらに血流アップで脳の働きが良くなるので集中力アップにも効果的だとされています。ただ朝のストレッチを行う際に注意したい点もあるので覚えておきましょう。
まずストレッチは反動を付けないスタティックストレッチを行いましょう。寝起きは筋肉が硬くなっているので、勢いよく筋肉を伸ばすと傷める可能性があるからです。
また常に呼吸を繰り返し行うように意識しましょう。深い呼吸により、ストレッチの効果がより高まるとされているからです。
ストレッチは毎日続けることが大事です。毎日体の一部分、数分でもいいので習慣化させることで、効果が発揮されやすくなるからです。しかし体が痛かったり疲労が強かったりする場合は無理して行わず、休むようにしましょう。
朝の運動は基礎代謝を上げる効果があるためダイエット中にもおすすめです
簡単にできる朝のストレッチを紹介するので、やり方を覚えて実践してみましょう。
背伸び・腰回りのストレッチ
- 布団の上で、仰向けの状態で腕を頭の上に伸ばして両手を組み、ぐーっと伸びて10秒停止し、脱力します。
- 両手を左右に広げ、右足の膝を伸ばしたまま上に上げ、ゆっくり左へ倒していき、15秒静止して戻ります。反対側の足も同じように行います。
- 仰向けに寝て、右足を上に上げて足首をもちます。
- 左足はまっすぐ伸ばしたまま、右足を胸の方へ倒して20秒静止します。反対側の足も同じように行います。
肩周りのストレッチ
- 起き上がって布団の上に胡坐をかきます
- 耳に肩を近づけるような感じで肩を上げ、20秒静止し、すとんと落とします。
- 次に右腕を前に伸ばして、左腕を曲げて右腕の肘部分を支えます。
- 左腕で右腕を引っ張るような感じで伸ばしていき、20秒静止します。反対側の腕も同じように行います。
ストレッチはできる限りゆっくり、そして呼吸を止めないように深く吸ったり吐いたりしながら行うことが大事です。呼吸を繰り返すことで、血流促進や脳の活性化にもつながります。
朝の筋トレやストレッチはダイエットにも効果的です
朝はダイエットに適した時間帯
運動をするときのエネルギーは、初めに体内に溜めている糖質(グリコーゲン)から作り出されるとされています。そして体内のグリコーゲンが足りなくなると、次は体脂肪を分解して、運動のためのエネルギーが作られるのです。
夜寝ている間は何も食べないため、朝目覚めたときには胃の中が空っぽになっています。体内のグリコーゲンも少なくなっていることから、朝の筋トレやストレッチは体脂肪の燃焼に効果的だと考えられています。
基礎代謝の向上
運動をしたあとは交感神経が優位になって、血流が促進されるなど身体が活性化された状態です。こうした状態では基礎代謝量もアップして、多くのカロリーが消費されやすくなります。
朝に運動をすると、基礎代謝が10%アップするとも言われています。昼頃にやっと代謝が上がった状態になるよりも、朝の早い時間から身体を基礎代謝が上がった状態にしておくことでダイエット効果も高まるでしょう。
ダイエットに効果的なお腹や太もものストレッチ方法
上体反らしストレッチ
- うつ伏せに寝て、肘を曲げて両手を胸の横に置きます
- 肘をゆっくり伸ばして、上半身を起こしていきます
- 上半身を反らして痛気持ちいいと感じるところで5秒間キープします
- 上半身を元の位置にゆっくりと戻します
- この動作を5セット繰り返します
上体反らしは、胸骨や肩甲骨を動かして伸ばすためのストレッチです。背筋の強化や血行促進、くびれ作りにもおすすめです。上体を反らし過ぎると腰を痛める場合もあるので、痛みを感じない程度にストレッチを行いましょう。
ハムストリングと腰の筋肉を伸ばすストレッチ
- 仰向けに寝ます
- 両膝を曲げて胸の方に引き上げます
- 両手で膝を抱えて、ゆっくりと胸の方に引き寄せ20秒キープします
- ゆっくりと膝を戻します
- この動作を全部で3セット行います
背中やお尻、ハムストリングの筋肉を伸ばしてほぐすことで、腰痛の改善や予防にもつながります。徐々に効果が出るように、無理をせず継続していくことが大切です。
朝はまだ身体が硬いままで温まっていない状態です。寝起きでストレッチを行う際には、無理をしないで痛みを感じたらすぐにやめましょう。
(まとめ)朝のストレッチは効果があるの?
朝のストレッチは、交感神経を優位にして体を活性化させる効果があると考えられています。硬い筋肉を伸ばしてほぐされると血流が促進されるため、ストレッチは肩こりや腰痛の方にもおすすめの運動です。
とくに朝から体を活動的な状態にすることで、1日の消費カロリーを増やす基礎代謝のアップにもつながります。朝のストレッチには、布団の中でできる簡単なものもあります。
楽に無理なく朝のストレッチを続けることで、柔軟性のある美しく健康な体を目指せるでしょう。