ピラティスで側湾症は改善できる？

ピラティスで側湾症を改善するのは可能です

側湾症とは、背骨に歪みやねじれが生じている状態を指します。
背骨が左右に曲がってしまっているため、日常生活に影響を及ぼす場面が多く出てきます。
肩甲骨や肋骨、骨盤も歪みみやすくなり、健康を損なう恐れがあると指摘されています。
側湾症を患っている人の中には、体幹のバランスが崩れているケースが多く見られます。
ピラティスで体幹を整えていけば、側湾症の改善も期待できます。
初心者の方やシニアの方でも、取り組みやすいのがピラティスの特徴です。

側湾症になる原因があります

側湾症には、機能性側湾症と構築性側湾症の2種類があります。
ピラティスで側湾症の改善を考えている方は、自分がどのタイプの側湾症なのか把握しておきましょう。

機能性側湾症では、背骨そのものに直接的な原因はありません。
背骨に原因がないので、側湾症を起こしている原因が何であるのかを知る必要があります。
機能性側湾症は、姿勢の悪さからきていることが多いと言われています。
悪い姿勢と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、猫背ではないでしょうか。
猫背は首から肩にかけてのラインや、背中全体が丸くなり、見た目が美しくありません。
首こりや肩こりの原因とも言われており、頭痛や冷え、むくみなどを引き起こします。
猫背になってしまうのは、日常での習慣が大きく影響しています。
スマートフォンやパソコンの操作のし過ぎで、肩を丸めるクセがついたことなどが原因となっています。
猫背以外の悪い姿勢で多いものが、ぽっこりとお腹を突き出した姿勢です。
身体が反り返ってしまい、お腹だけが出ているので太っているように見えます。
不自然な身体の反りは、腰から下に強い負荷をかけることになります。
また、良い姿勢を意識しするあまり、かえって悪い姿勢になってしまうこともあります。
「胸を張る＝良い姿勢」という認識は、実は正しくありません。
良い姿勢を身につけるには、ピラティスで自分の身体の動きを知ることが大切です。

構築性側湾症を引き起こす原因は、はっきりと判明しないことが多く、ほとんどが原因不明だと言われています。
世界中で研究が進められており、原因の解明に期待が寄せられています。

ピラティスは体幹を引き締めるのに効果的です

ピラティスは体幹を引き締める効果が期待できる、人気の高いエクササイズです。
背骨や筋肉のアンバランスを正すことができれば、側湾症の辛さを軽減することも不可能ではありません。
ピラティスは改善したい箇所に狙いを定めて取り組むことができるので、少ないエクササイズでも効果を期待できます。
年齢や性別、運動経験の有無も問われないため、どなたでも気軽に取り組めるのがピラティスの特徴です。
身体を動かして姿勢の改善や心身の健康維持に繋げたいと考えていても、尻込みをしてしまい、チャレンジできない方は多いものです。
ピラティスは誰でもできるエクササイズなので、体力に自信がなくても楽しみながら続けることができます。

体幹を鍛えるとたくさんのメリットが得られます

ピラティスで体幹を引き締めると、多くのメリットが得られます。
体幹とは脊柱を中心とした筋肉や肩甲骨、股関節などを指した言葉で、簡単に表現すると人の胴体部分です。
つまり、体幹を引き締めるというのは、横隔膜や多裂筋などのお腹周りの筋肉を鍛えるという意味になります。
鍛えるという言い方をすると激しい運動を思い浮かべるかもしれませんが、ピラティスでは身体をゆるめる動きを重視しています。
基本的に激しい運動は必要なく、小さな動きを積み重ねて、自分の身体の動きと向き合っていきます。
ピラティスで体幹を鍛えると、自分が本来持っている力を発揮しやすくなると考えられています。
身体の正しい使い方を学んでいくことで、失われていた力を取り戻すことも可能です。
多くの人が、自分の身体を正しく使いこなせていません。
ピラティスで身体をコントロールする方法を知り、実践できるスキルを高めていきましょう。

（まとめ）ピラティスで側湾症は改善できる？