日常で実践!マインドフルネス~「食べる」編~

マインドフルネスに歩くコミュニケーションをとるヨーガをする、という実践方法をお話ししてきましたが、今回はマインドフルネスに「食べる」実践についてお話しします。
歩く、コミュニケーション、そして食べる、は毎日欠かさずだれもがおこなっっていることです。日常の中に、マインドフルネスの実践場所はたくさんある、ということですね。
普段、無意識に行っている行為に意識を向け、一瞬一瞬の短い時間、一息の呼吸、体の変化、心の変化、自然体な自分を注意深く観察することにより、無意識から生まれるストレスから解放され、新たな自己への気づき、新しい人生へ自然と導かれていきます。これがマインドフルネスの目的でした。
今回は、普段無意識に行っている行為の中の「食べる」ということについて、お話しします。どのように「食べる」実践をするとよいのでしょうか。

人間は一本のクダである

日常生活の中で、私たちは毎日毎日、食べて、消化して、排せつすることをたえず繰り返しています。しかし、私たちは意外とそのことを無意識に行っています。
そして、我々、人間という動物は、一本のクダで成り立っていることを知っておくべきでしょう。ミミズと同じです。確かに解剖学的にみれば舌、口腔、食道、胃、小腸(盲腸・空腸・回腸)大腸(上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)直腸・肛門と、分かれているように見えますが、つまりそれは一本のクダです。ですから、読者の皆様も、ぜひこの機会に、今日食べたものがどういう感覚で消化されていくか注意深く感じてみてください。
ある部分は自分と同化し、ある部分はエネルギーとして代謝され、ある部分は自分から排出されていくかを感じ、思いはせてみましょう。

「何」を食べるかではなく「どう」食べるか

マインドフルネスに食べるということは、何を食べるかではなく、どのように食べるかに注意を払って行っていきます。
欧米のマインドフルネスのトレーニングでは、レーズンエクセサイズというものを行っています。五感の感覚をフルに使って、一粒のレーズンを30分くらいかけて食べる、ということをおこないます。私もジョン・カバット・ジン先生のエクセサイズを直接受けました。初めてマインドフルネスイーティングを体験した時はびっくりしました。普段私は食事を早く食べてしまうので、こんなに一つの食材を味わいつくして食べるということをしたことがありませんでした。
マインドフルネスイーティングでは、食材をよく見て、よく音を聞き、よく触れて、よく香りを味わい、口の中の触感を味わいます。口の中に入れた後も口の動き、舌の動き、口の中の味わい、唾液の出でかた、ひとかみひとかみすることによる形の変化、味わいの変化、飲み込みたくなる内側からの衝動などを観察します。そして、飲み込みたいと思ったとき、’ごっくん’と飲み込みます。飲み込んだ後も身体のどこに収まっていくかを観察します。

おにぎりを30分~40分かけて食べる?!

私のセンターではレーズンではなく、おにぎりを使ってマインドフルネスイーティングを行っています。
おむすび一つを用意いただいて、30分~40分かけてゆっくりと召し上がっていただきます。おむすびはレーズンよりもじっくりと向き合え食べた後の充足感、満腹感といった心の変化まで感じ取りやすくなります。日常でも、食事の際、テレビをみながら、スマートフォンを触りながら、お話しをしながら、というような「~ながら」を止めて、自分自身の感覚を観察しながら、食事に取り組むと良いでしょう。
日常生活が多忙な方や、仕事が忙しい人は、料理の中の一品でもいいので、「この食材をしっかり味わおう」と気持ちを込めて、ゆっくり丁寧に五感をフル活用して味わうようにするとマインドフルネスのよいトレーニングになります。

「いただきます」と「ご馳走様でした」を丁寧に思いを込めて、、

現在、日本では食べることに困って餓死するという人はほとんどいないと思います。食事が軽いものと見られがちになっているのは、こういった時代背景もあるのでしょう。
よく言われる話ですが、日本では食事の前に手を合わせて「いただきます」、食事がすめば、また手を合わせ「ご馳走様でした」と、昔から言葉にしてから食事をしていました。当然のことですが、「いただきます」は他の命をいただくということです。植物でも動物でも人間は何かからエネルギーをいただいて自分自身の活動を支えているということです。そして、食事が終われば「ご馳走様でした。」と料理の準備をしてくれた方に感謝の気持ちを言葉にして伝えるということを行います。
しっかり思いを込めて、これらの言葉を唱えてから、食事という行為を始め、終了させることにより、太陽から大地から水から海から空気から、すべて自然とのつながりから自分の身体や心は成り立っているということに気づくこともできます。それが、マインドフルネスイーティングの最も大切な部分でもあります。
思いを自分の内側にしみこませるためにも、是非、丁寧に「いただきます」「ご馳走様」と言葉を声に出し食事をしてみてください。

食べるとはどういうことか?~思いをしみこませ食べる(偈頌)~

このように、「いただきます」「ご馳走様でした」を言うことは、仏教の修行では「偈頌(げじゅ)=行いの前に唱える言葉」と言います。何か行いをする前、例えば手を洗う前、用を足すときなど、日常のあらゆる部分に、この偈頌を唱えてから行為を行います。これもマインドフルネスの大切な要素でしょう。
普段、無意識に行っている行為に意識を向け、一瞬一瞬の短い時間、一息の呼吸、体の変化、心の変化、自然体な自分を注意深く観察することにより、無意識から生まれるストレスから解放され、新たな自己への気づき、新しい人生へ自然と導かれていきます。これがマインドフルネスの目的でした(詳しくは「マインドフルネスとは~無意識なストレスからの解放~」をご覧ください)。
このように「食べる」という生活の一部になっている行為、あらためて意識を向け、注意深く行うことで、この目的にも一歩近づいていくのです。
今回もお読みいただきありがとうございました。
次回は、「日常で実践!マインドフルネス~「仕事」編~」です。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:basipilates.jp

<ライター>

長谷川 洋介uid000001_2014011323060468f6bfd0
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員

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