ピラティスで体幹を鍛える~質の高い研究で効果を証明

ピラティスで体幹を鍛えることにより、姿勢が良くなり、バランスや筋力も向上。そうした効果が、各国で行われた試験研究によって報告されています。

医療・介護分野では科学的エビデンスに基づく取り組みが進められていますが、ピラティスについても同様の動きが広がっています。

 

骨盤アライメントを改善、筋力や心肺機能の強化も

米国の研究グループが「PubMed」に投稿した研究論文は、ピラティスが体幹トレーニングに有効であることを証明しています。

「PubMed」は、米国国立医学図書館・国立生物科学情報センターが運営する世界最大の医学・生物学論文のデータベース。一定基準をクリアした学術論文が掲載されています。

この研究では、ダンサーの姿勢や筋力などに対するピラティストレーニングの効果を検証。ダンサーは骨盤アライメントが歪むことがよくあります。アライメントとは「配列」の意味で、骨盤アライメントに歪みがあるダンサーは、パフォーマンスが不完全となり、ケガをしやすいと言われています。

そこで、17~22歳の女性ダンサー20人を対象に、ピラティストレーニングを行うグループと行わないグループに分けて、姿勢・筋力・柔軟性に対する効果を調べました。

その結果、ピラティストレーニングを行ったグループでは姿勢の悪い人の数が減少しましたが、行わなかったグループでは変化が見られませんでした。さらに、ピラティストレーニングを行ったグループでは、柔軟性や下腹部筋力についても改善が見られました。

研究グループは、ピラティストレーニングを加えることで、ダンサーの姿勢・柔軟性・腹筋力を改善できることが示唆されたと報告しています。

このほかにも、「PubMed」には注目に値する研究論文が収録されています。高齢者の身体機能に対するピラティスの効果を評価したメタ分析(複数の研究結果を総合評価する手法)も、その一つ。

効果を評価するために採用した研究論文は9報。このうち5報は質の高い研究内容でした。9報についてメタ分析を行った結果、動的バランス・筋力・柔軟性・心肺機能について、マットピラティス運動による効果が認められました。

結論として、マットピラティス運動は高齢者の動的バランス、下肢強度、股関節と腰の柔軟性、心血管持久力を改善することが示されたとしています。

 

ピラティスで背骨を安定化

ピラティスに関する研究は、リハビリ学、スポーツ医学、老年医学、介護などの各分野で進行中。今後も新たな研究成果が発表され、ピラティスの科学的エビデンスが整備されていくものと思われます。

では、ピラティスを行うと、なぜ体幹が鍛えられ、さまざまな効果が生まれるのでしょうか。

体幹とは胴体部分を指しますが、ピラティスで鍛える部分は、主に腹部から臀部にかけての「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」「多裂筋」など。これらの筋肉は、背骨だけで支えている部位に関するインナーマッスルであり、鍛えることで背骨が安定するわけです。

身体の土台である背骨の安定化が出発点となり、正しい姿勢、スムーズな動作、柔軟性の向上などへとつながっていくのです。

例えば、スポーツをする人ならば、動きがスムーズになり、効率よく力が筋肉に伝わり、パフォーマンスが向上。同時に、ケガの防止にも役立ちます。

日常生活では、姿勢が良くなり、猫背や反り腰などを修復。腰痛が和らぐ、息切れがしなくなるといった効果も。また、まっすぐ歩けない、バスや電車の揺れでよく倒れそうになる人にとっては、バランスが良くなり、そうした問題の改善が期待できます。

高齢者のバランス改善、期待される転倒防止効果

ピラティスによる高齢者のバランス改善に焦点を当てたメタ分析も論文化されています。6つの研究を総合的に評価した結果、ピラティスが高齢者のバランスを改善することが示唆されたと報告しています。

ピラティスによるバランス改善効果は、高齢者の転倒防止につながります。今後は認知症の予防などを含めて、介護分野でもピラティスはいっそう重視されるようになるでしょう。

 

参考文献:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30477608/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29283899/

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25511371/

 

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