ホットヨガを寝る前に行うと寝つきが良くなる？

ホットヨガを寝る前に行うことで寝つきが良くなる可能性があります

ホットヨガには睡眠障害を改善する効果があると考えられています。継続的にヨガのレッスンを受けることで眠りの質が向上したという結果が報告されているのです。
寝る前のホットヨガで体温が上がることやストレスが解消されること、自律神経が整えられることなどがその理由といえます。
ただし寝る前にあまりハードなポーズを行わないように注意しましょう。

ホットヨガを継続することで睡眠の質を改善することができます

成人の1日に必要な睡眠時間は7～8時間程度といわれています。しかしながら日本人の平均睡眠時間は7時間程度というのが現状です。
つまり本来必要な睡眠時間を大幅に下回っている人もいるのです。睡眠時間の確保に大きな影響を与えるのが睡眠の質です。
睡眠の質が悪いと、夜中に起きたりそもそも寝つきが悪かったりします。そしてその睡眠の質を向上させる効果がホットヨガにあると考えられています。
とくに夕方から夜寝る前までに行うのが効果的です。ホットヨガのレッスンを継続して受けることで対象者の睡眠の質が向上したというデータもあります。
対象者がヨガのレッスンを受けたのは約2ヶ月間、週2～3回、1回60分というサイクルでした。ヨガレッスン受講直後は入眠までにかかる時間が平均32分だったところ、受講終了時には28分にまで短縮されたといいます。
夜中に目が覚める回数も改善され、受講直後と比較して受講終了時の方が少なくなったとされています。ただし睡眠の質には生活習慣も大きく関係しています。
寝る前にカフェインやアルコールの飲用を避ける、携帯電話やパソコンの画面を見ないなどの工夫も必要です。

ホットヨガを行うと深部体温が上下し寝つきが良くなります

ホットヨガを夕方から夜寝る前までに行うことで睡眠の質が向上するのはなぜなのでしょうか。それは、ホットヨガが身体技法でありながら有酸素運動の特徴を持っていることと関係しています。
ホットヨガを行うことで私たちの体温は大きく上下するのです。私たちの体温は活動しているときは高くなり、睡眠時には低くなるという性質をもっています。
深部体温（脳や内臓など深部の温度）が低下することで眠気が生じるメカニズムになっているのです。ホットヨガを行うと深部体温が一時的に急上昇しますが、その後急激に低下します。
そのため寝る前のホットヨガで寝つきを良くすることができると考えられます。加齢とともに1日の体温リズムが変動し、高低差があまりみられなくなります。
高齢者に睡眠障害が多いのはこのためでしょう。こういった観点からも、ホットヨガには年齢を問わずに睡眠の質を向上する効果が期待できます。

ホットヨガを行うと副交感神経が優位になります

ホットヨガで得られる効果は、ヨガのポーズや呼吸、ホットヨガ特有の発汗作用に関係しているといいます。ホットヨガで睡眠障害が改善される理由の1つが、自律神経が整えられるという点にあるのです。
人は呼吸によって心身を緊張から解き放ち、副交感神経を優位にすると考えられています。ヨガでは深い呼吸を繰り返すため、高いリラックス効果が期待できます。
それにより自律神経が整えられ、睡眠の質が向上すると言われているのです。またホットヨガで汗を大量にかくことで体内の老廃物もスムーズに排出されます。
さらに全身の筋肉や関節を使うことで適度に疲労感を覚えます。その結果としてストレス解消に繋がります。
過剰なストレスは自律神経を乱し、交感神経を優位にするため、睡眠障害の原因になるのです。
ただし寝る前にあまりハードなポーズを行うとかえって交感神経を刺激してしまう恐れがあります。そのため「さかなのポーズ」や「かんぬきのポーズ」「赤ちゃんのポーズ」などリラックスに適したポーズを選びましょう。

（まとめ）ホットヨガを寝る前に行うと寝つきが良くなる？