思い切り飛ぶ女性

マインドフルネスと健康

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今回のテーマはマインドフルネスと健康という事で
お話しを進めていきたいと思います。
私たちは普段の生活を送っていると健常者であれば、
それぞれ、仕事や役割を持ち、自分でご飯を食べ、
移動し、身体を洗い、排せつをします。
ごく当たり前のことですね。
今回は健康というテーマでこの辺りのことを
少し掘り下げてみたいと思います。
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健康とはなにか?

まず、始めに健康とは何かという事を
確認しておきたいと思います。
世界保健機関であるWHOでは次のように健康を定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。
(日本WHO協会訳)
この定義を考えてみると、今の日本や世界の人々は
不健康な人がたくさんいるかもしれません。
身体が健康であっても、心の問題、経済的な問題、社会的な問題、
仕事の問題などを抱えている人達はみんな不健康だという事です。
私は身体が丈夫だから健康という方は
少しこの定義を考えてみるとよいかもしれません。

食と健康

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さて、次に食と健康という事です。
第7回の日常で実践、マインドフルネス(食)回でも書きましたが、
現代人は食べ物に困ることはほとんどない生活を送っています。
そして、食事ができることをどれだけ幸せな事であり
恵まれているかを忘れてしまいがちです。
「正しい食生活は健康の元」などとよく聞きます。
ですが、正しい食生活とは何でしょうか?
私たちは何を食べるかばかりに気を配り、どのように食べるかを
あまりにも蔑ろにしすぎていないでしょうか?
携帯電話やスマートフォンを触って食事をしたり、
テレビを見ながらパソコンをしながら食事をすることが
健康な心と体を作る事にはならないように思います。
また、食べ物のカロリーを気にしすぎしたり、サプリメント、薬、
プロテインなどガブガブ身体に飲み込むことが本当の健康でしょうか?
現代人は食材そのものをよく噛み、しっかり味わい、自分と異なる物を外から入れて
消化器に消化してもらって同化していくというプロセスにもしっかり意識を向ける必要があります。
よく噛むことにより、咀嚼筋をよく使い脳に刺激が入り、唾液もよく出て、
唾液と食物とよく混ぜ粥状に変化させることができます。
粥状のものを飲み込めば胃腸の消化吸収も効率よく
負担なく行われていくことでしょう。
そして、消化器は食べものを飲み込んだ瞬間から
自律神経の働きにより消化吸収を行ってくれます。
自動処理器のように感じるかもしれませんがそうではありません。
気持ちが沈んでいれば消化は沈滞するし、
便秘になったり、下痢をしたり不調を訴えます。
そして、身体も不快感を覚えそれに伴い
免疫力も低下するというプロセスをたどります。
逆にきちんと咀嚼し元気に食べたものを消化できれば、
それはエネルギーになり、より活動的になり、
身体が作られ健康になっていくでしょう。
食事は健康になくてはならないものですので
是非よく噛んで味わい楽しみながら食事をすることをお勧めします。

歩くことができることで満足する

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健康という事を考えてみる時、
歩くという基本的な事も一度考え直す必要があります。
健常者であれば、歩くことはごく当たり前のことです。
そのこと自体に感謝をしたりありがたいと
思ったりすることは普段の生活ではないこととでしょう。
しかし、私たちが人、動物として生きていることは
歩けるという事がとても大切であり重要な意味をもちます。
健康な生活をするのであれば一日一万歩、
歩きなさいとよく言われています。
歩くことはそれ自体で有酸素運動であり、
適度に心臓のトレーニングにもなり、身体の循環をよくします。
また、気分転換になります。
外の空気や景観が常に変化していくので
五感の感覚も大きく解き放たれることでしょう。
マインドフルネスな健康とはしっかり日常生活が
おくれていること自体に気づいているという事でもあります。

マインドフルネスによる身体と心の変化

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最近、実体験したこと「呼吸による癒し」について
お話ししておきたいと思います。
今年の12月1日から一週間ほど接心という、
坐禅三昧のトレーニングに参加してきました。
参加前から、子供からもらった風邪が長引いて
気管支炎のような状態からスタートしました。
泊りがけでしたので、また、体調が悪くなるか心配をしていました。
2・3日目は朝の坐禅は少しせき込みたんが出たりして
少し体調と相談しながら坐禅を進めている状態でした。
もちろん10時間くらい坐るので身体も痛くなったりすることは当然ありました。
しかし、3日4日過ぎくらいからだんだんと
呼吸が奥深くまでゆったりと入るのを感じ最後の8日経った頃には
呼吸は本当に楽になっていました。
長引きそうだった気管支のつらさも
気にならないくらい軽くなっていきました。
また、それだけではなく、身体も軽くなり、疲れもそれほど感じられなくなり、
自分自身の五感の感覚が鋭くなっていると感じました。
今回経験したことは私の主観的な感覚です。
しかし、マインドフルネスに呼吸の観察をつづけ、
呼吸が深まることを感じると、人間の感覚は鋭くなります。
そして、それだけではなく、落ち着いた静かな世界が
本当に存在するという事を感じ取る事ができました。
静かな落ち着いた世界の中にずっと留まれたならそれが、
WHOの言っているような人間の本当の健康な状態なのでしょう。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:basipilates.jp

<ライター>

長谷川 洋介uid000001_2014011323060468f6bfd0
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員

 

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