マインドフルネスと自己の探求

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今回のテーマは自己の探求というテーマです。
深いテーマですので今まで生きてきた自分の体験や私の浅い知識ですが、
ヨーガや仏教で教えられていることを少し例に出しながら話を進めていきたいと思います。
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自分なりの工夫を常に心がける

今回のテーマは自己の探求という事ですが、
みなさんはどのような探求をなさっているでしょうか?
例えば生活・仕事・勉強・遊び、趣味など
様々な場面で自然と行っていることだと思います。
仕事であればより効率的で快適にできる方法はないか考えたり、
もっと面白い遊び方はないかと考えて工夫してみたり、
趣味であればもっと深めてみようと自分なりのアレンジをしてみたり。
いろいろな工夫を日常生活の中で行っていることだと思います。
私は自己と探求というのはそういったものの中にあるものだと思っています。
さて話を変えますが、マインドフルネスでは静坐瞑想を行います。
その中で、坐禅やマインドフルネス瞑想では姿勢を結跏趺坐という
両足をももの付け根に着けて坐る坐法で坐ります。
禅宗では只管打坐といって黙って結跏趺坐という
苦しい座位をとって、ただ座れと言われます。
しかし、只管打坐はただ坐るだけなのか?
私は自分なりに工夫して坐禅をしなさいという事だと思っています。
習うものではなく自分で自得していくこと。
それが坐禅だという事です。
言い換えれば自分なりに工夫をして坐禅しなさいという事です。
ただ、漫然とするものではなくしっかり気持ちを置いて、
心を中心においてするものです。
そうすることにより初めて自己の探求へと繋がっていくのでしょう。
結跏趺坐ができない人は、その人なりの良い姿勢を発見し、
胡坐からスタートして楽に呼吸の通りがよい姿勢を
探すべきだと私は感じています。
足にトラブルがある人は椅子を上手に使ってよいはずです。
確かに結跏趺坐は安定します。
しかし、その姿勢を楽に長くキープするには
身体や心をそれができるように作り変えねばなりません。
その作り変える作業は時間がかかると私自身は思っています。
ヨーガで柔らかい身体を手にしていても、集中が続かない人や、
逆に身体が固すぎてしまい痛さとの対話のみで
瞑想を終えている方が沢山いらっしゃいます。
しかし、瞑想や坐禅は楽しく、落ち着いた、
やらずにはいられない感覚があるものです。
是非、マインドフルネス瞑想をはじめる方は数回で判断せず
じっくりと真剣に取り組んでみてください。
自分自身が今まで気づかなかった感覚、思い、考え、
イメージといったものと出会い、自分自身の新しい発見ができることでしょう。

アルジュナは何をするべきか?境涯の中での自己

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ヨーガの世界の話ですが、バガバットギーターという古典があります。
その中の主人公はアルジュナという戦士が主人公です。
その内容はさながら戦国時代の武将のようなお話しになっています。
自分の肉親や師匠が敵に分かれてしまっていたりして、
なかなか自分自身のするべき戦争という仕事に取り組めないという設定です。
しかし、アルジュナは自分自身の陣営では勇者であり、
彼が行動をしなければ戦いには勝つことができないという状況に置かれています。
悩み続けているという形になります。
その中で彼をサポートする相談相手として、カウンセラーとして、
馬車の運転手になり代わりクリシュナという神様が付き従ってくれているという構図です。
物語はアルジュナがクリシュナ神にどうしても戦えないと弱音をはき、
それをクリシュナ神がアドバイスし、やるべき仕事をしなさいということで推移していきます。
私はこのクリシュナという神様は自分を客観的に見るための登場人物であると思っています。
そしておそらく、多かれ少なかれこのような状況は人間社会どこにでもありうる話です。
仕事の場で学校の場で生活の場でどのような場面でもあることでしょう。
バガバットギーターという古典は自分自身の境涯の中で自分自身の好き嫌いではなく、
するべきことを受け入れ、それに向かって行動していきなさいという事を示しているのだと思います。
自己を探求するという事は自の状況に目を背け、心を閉じるのではなく、
しっかり気づきを向け状況を把握し、今なすべきことをなすという事に
つながっていくのではないでしょうか?
その積み重ねにより自己の探求、
自分は何者なのかという事が少しずつ明らかになっていくのでしょう。

自己の探求

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自己の探求という事は何も難しい事に取り組みなさいという事ではないと思います。
どちらかというと、簡単な事の中にこそ、自分自身を探求できるヒントが沢山あるように思います。
自分自身何をしたいのか、したくないのか、どのように今を生きていくのか?
自分自身しっかり感じ取るという事が大切な要素になると思います。
そして、探求するという事は時間がとてもかかるという事も忘れてはいけません。
すぐに諦めてはいけません。
マインドフルネスも自己の探求そのものだと思いますが、
その姿勢手に入れるには生活の中に取り入れ実践し続けなければいけません。
それは一朝一夕で手に入るものなどではなく日々の努力の中で培われていくものです。
数回講義を受けて、はいわかりましたといった内容のものではありません。
実践し続け、実感として自分の深まり、自身の目指すものそういったものが
おのずから現れてくるという事が自己の探求であると私は思っています。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:basipilates.jp

<ライター>

長谷川 洋介uid000001_2014011323060468f6bfd0
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員

 

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