骨盤は私たちの身体を支える部位の一つです。骨盤の位置が歪んだり、左右非対称となったりすると腰痛や肩こりなどの身体のトラブルにもつながるケースもあります。ピラティスでは骨盤の底部にある筋肉である骨盤底筋に特化したレッスンも用意されています。
こちらの記事ではピラティスで骨盤底筋を鍛える大切さやメリットについて説明をしていきましょう。
目次
骨盤底筋の役割とは?
骨盤底筋とは骨盤の底部にある、縦線が入ったハンモック状筋肉と靭帯のことです。膀胱や直腸だけでなく、子宮や膣といったいくつかの骨盤内の臓器が下がらないよう支える重要な役割を果たしています。加えて排泄のコントロールも骨盤底筋が絡んでいます。
骨盤底筋を鍛え続けるメリット4つ
ピラティスでは身体のなかの重要な役割を担っている骨盤底筋に特化したレッスンを展開しています。主なメリットについては次のとおりです。
1.下腹部のポッコリが緩和される
骨盤底筋が緩み内臓を支えられなくなってしまうと、内蔵が下腹部まで下がってしまいます。そのため下腹部がポッコリと出てしまいます。見た目が太っていなくても下腹部がポッコリしているという方は、骨盤底筋が緩んでいるサインを認識しておくと良いでしょう。
2.尿漏れの予防改善
骨盤底筋が緩むと尿管も一緒に緩んでしまうことがあります。例えばくしゃみや咳をする、重いものを持つと腹筋に力がかかると尿が漏れてしまう現象も。これも骨盤底筋の緩みが原因ともいわれています。
3.腰痛が緩和される
腰痛の原因はいくつかありますが、そのひとつとして挙げられるのが、姿勢が悪いことです。骨盤底筋を鍛えると本来の姿勢へと改善されるとともに腰痛の緩和にもつながります。
近年、リモートワークへの切り替えによって、朝から夕方まで前かがみの姿勢でパソコンに向かうという方も増えています。このワークスタイルも骨盤に負担がかかり腰痛になる可能性もあります。普段から長い時間、同じ姿勢で仕事をしている方は骨盤や骨盤底筋の負担も頭に入れておくと良いかもしれません。
4.産後の体形維持につながる
妊娠をするとお腹の中で大きくなる赤ちゃんを骨盤全体で支えることもあり、体重も増加し骨盤底筋が伸びます。産後、骨盤が緩い状態が続くと頻尿や下腹部の膨らみに悩まされます。産後検診で母体のコンディションが順調であれば、すき間時間にピラティスなどで骨盤底筋を鍛えておくと良いでしょう。
骨盤底筋を鍛えるときに心がけたいこと
骨盤底筋を鍛えるときに注意したいのが、身体の芯を冷やさないようにすることです。骨盤底筋が冷えてしまうと、いくら身体を鍛えようとしても筋肉が思うように動かず身体のトラブルも改善されません。身体を温める食材やお茶を普段から口にすることを心がけましょう。
骨盤底筋を引き締めたいならレッスンで習得するのも一つの手!
骨盤底筋を鍛えるピラティスはプロのレッスンを受けなくても動画や本をチェックすれば習得できますが、我流になりがちです。やり方によっては、きちんとした成果を得にくい場合もあります。
「骨盤底筋をきちんと鍛えて健康体でいたい!」という意識があれば、骨盤底筋に絡んだピラティスのレッスンを受けてプロのやり方をじっくりチェックすることをおすすめします。レッスンは対面でもオンラインでも展開していますので、ご自身のライフスタイルに合わせた骨盤底筋を鍛えるピラティスレッスンを選んでみてはいかがでしょうか。