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ヨガの深い呼吸は心身をリラックスさせ、ストレスを解消する効果があると言われています
ヨガを行うことによって、緊張により硬くなっている筋肉をほぐし、エネルギーの源になっているストレスを解消することができるとされています。
自分が思ったように物事が進まないとき、それを乗り越えよう、打開しよう、というような乗り切るためのエネルギーがストレスであると言るでしょう。ヨガはこのエネルギーに働きかけることができるのです。
また、ストレスによって大きくなった不安感や疲れなどにより呼吸が浅く短くなりますが、ヨガの深い呼吸によりゆったりとリラックスした心の本来のバランスに戻ることができるでしょう。
それぞれのポーズに集中して取り込むことで、運動量が多くなりストレス発散効果が期待できます。
ヨガのポーズや呼吸法にはストレス解消を期待できる理由があります
ヨガは、肉体だけでなく、精神面にも働きかけることが可能な身体技法です。人間の心は自分の意志ではどうにもコントロールができないものです。
ヨガのポーズや呼吸という、自らのコントロール下にあるものを実践することにより心を間接的にコントロールできるようになると言われています。
ヨガが人間の心の与える効果には、精神の安定、イライラをなくす、開放感、爽快感などが挙げられます。
ヨガで行うポーズと深くゆったりとした呼吸は過度の緊張を解きほぐし、自律神経の働きを調整します。リラックスした心のバランスを取り戻すことによりストレスを解消することができます。
ヨガはポーズにより運動量も増えますが、筋肉を緊張させてから緩めたり、意識的に呼吸に集中することによりリラックス効果も期待できます。
ヨガで得られるリラックス状態は深く、ストレスに負けない心のためのメンタルトレーニングとしての効果もあります。
自律神経のバランス調整
自律神経は交感神経と副交感神経の2つで成り立っています。
夕方から夜にかけて優位になる副交感神経はリラックスモードを促し、朝から昼にかけて優位になる交感神経は活発性を促すのが特徴です。
自律神経のバランスを整えるには、夕方から夜にかけて副交感神経が優位になるように調整することが大切です。自律神経が整えば夜の睡眠の質を高める効果もあるとされています。
ヨガは腹式呼吸で瞑想やポーズを行うことにより、副交感神経を優位にしやすいのがメリットです。
現代人にありがちな就寝前のTV・スマホ・パソコンは避け、ヨガで自律神経を整えながら良質な睡眠を取ることが、ストレスを開放へと導きます。
ストレスはさまざまな病気を引き起こす原因となる可能性があります
ストレスが関係する病気は多いです。過度のストレスを長期間受けるほど心身が疲弊して、肉体面・精神面にさまざまな症状が現れます。
うつ病
「セロトニン」という、脳内の神経伝達物質がストレスにより不足すると不眠や憂鬱、倦怠感、意欲の低下、食欲不振などの症状が現れるようになります。
神経症
不安感が過剰になり、ふつうは気に留めないようなことでも大きな不安感を抱くようになります。
ひとつの行動に固執してそればかりを続けてしまう「強迫神経症」、急に不安感に襲われ動悸や呼吸困難などの発作に見舞われる「パニック障害」などは神経症の代表的なものです。
心身症
強いストレスが肉体面に現れる病気です。
胃潰瘍や過敏性大腸症候群、偏頭痛、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、本態性高血圧、円形脱毛症などが代表的ですが、これ以外にも100以上の病気があると言われています。
真面目で何事も頑張りすぎるタイプの人に起こりやすいと言われています。
ストレス解消におすすめのポーズを試してみましょう
ヨガにはストレス解消効果があるとされていますが、特にストレス解消目的で行われるポーズがいくつかありますのでご紹介しましょう。
バラーサナ(子供のポーズ)
- 床の上にひざまづき、両膝を腰幅に開いて両方の親指をつけ、かかとの上に座る
- 息をゆっくりと吐きながら、上半身を太腿の間へ下ろしていく
- 骨盤の一番上の部分をおへその方向へ狭め、太腿の内側へ落ち着かせる
- 尾骨は骨盤の後ろから引き離すイメージで伸ばし、頭蓋骨の下は首の後ろから離すようにして持ち上げる
- 両手は胴体と並行に床の上に、掌は上向きにしておく
- 肩の前側はリラックスして床につけ、肩の重みが肩甲骨を広げる感触を感じよう
初心者の方は上半身を太腿の上で休ませてじっくりと深い前屈を感じてみましょう。太腿に効きますが、ストレスに効果を発揮するでしょう。
安楽座のポーズ
- 安楽座(スカ・アーサナ)はあぐらのポーズ。必ず座骨をマットに置く
- 座骨から腰骨、頭頂までをまっすぐ天井に向かって垂直になるよう意識する
- 骨盤が倒れる場合は座骨の下に畳んだ毛布やバスタオルなどを敷く
- 背骨を高い位置に垂直に置くよう意識する
安楽座は背中に効くほか、ゆっくりとした呼吸でストレス解消やリラックス効果もあるとされています。アロマなどを利用して、リラックスする環境づくりもおすすめです。
赤ちゃんのポーズ
- 仰向けの状態で膝を立てる
- 両膝を胸につけるイメージで両手で抱え込む
- 膝を身体の方に寄せながら、左右にゆっくり揺らす
- 全身に血液が流れていることをイメージしながら、ゆっくり呼吸をする
リラックス効果のほか、腰痛の軽減や骨盤の調整効果も期待できるヨガポーズです。ただし痛みを感じたときは無理をせず、身体の動きを止めてください。
ポーズはインストラクターに教えてもらいましょう
ヨガのポーズがうまくできない場合は、独学で無理をせずインストラクターから直接学ぶのがおすすめです。プライベートレッスンであれば、人目も気にならずリラックスしてトレーニングができるでしょう。
スタジオでは他の人の存在が気になってしまって集中できない人や、インストラクターにいろいろと質問したい人、自分のレベルや体質に合ったメニューを組んでほしい人には、特にプライベートレッスンがおすすめです。
マンツーマンのレッスンなら自分自身に向き合うこともできます。
(まとめ)ヨガはストレスに効果がありますか?
ダイエットやインナーマッスルのトレーニング方法としてよく話題に上がるヨガは、深い瞑想状態に入って心身の緊張を解きほぐすことにより、高いストレス解消効果が期待できます。
ストレスから生じる病気やトラブルは多いですから、ヨガを習慣づけてストレスにうまく対処していきましょう。ヨガのストレス解消効果を高めるには、リラックスできるようにアロマを焚いたり音楽をかけたりといった空間づくりが大切です。
自宅でうまくリラックスできないという人は、ヨガに集中しやすい空間が整えられたスタジオで、インストラクターにアドバイスを受けながら行うと良いでしょう。
初心者の方は、インストラクターから直接正しいポーズや呼吸法を学ぶことがおすすめです。ヨガプラスは少人数制のグループレッスンで、インストラクターが細かく指導するので初めてでも安心。
入会前の体験レッスンで、スタジオやクラスの雰囲気を体感し、受講の際の不安も解消できます。多彩なクラスとメニューだから飽きずに続けられる、継続しやすいヨガプラスでヨガの効果を実感してみてください。