瞑想する女性

ヨガの蜂の呼吸法ってなに?

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蜂の呼吸法は集中力を高めるヨガの呼吸法の一つです

ヨガには、鼻呼吸からハミングで頭蓋骨を音で振動させ、全身へと伝える蜂の呼吸法があります。蜂の羽の音に似ていることがその名の由来です。
振動により脳が活性化され、集中力や記憶力などを高める効果があるとされています。呼吸に集中することで、瞑想状態に入りやすくなるとも言われています。
さらに自律神経バランスが整うことで疲弊した心身がリラックスし、回復するヒーリング効果が期待されています。蜂の呼吸法は、鼻の奥でハミングするのが上手に行うコツとなります。
やがて全身に振動が伝わると心地よさを感じます。ヨガでポーズをとる前のウォーミングアップとしても用いられ、緊張をほぐして柔軟性を高めポーズが取りやすくなるとも言われています。

ストレスを緩和し瞑想状態を作る呼吸法です

ヨガの呼吸法には、インド伝来の蜂の呼吸法もあります。メス蜂の羽の音にような低い周波数の音を鼻歌を歌うような感じでハミングしながら出します。

蜂の呼吸法とは

この音が頭蓋骨を振動させ、全身に振動を伝えていくのです。メス蜂はサンスクリット語でブラーマリーを意味するため、蜂の呼吸法はブラーマリ―とも呼ばれます。
ヨガを習得する上でよく出てくる言葉なので覚えておきましょう。

ストレス緩和に効果的

蜂の呼吸法は無意識のうちに私たちが行っている呼吸とは全く異なります。あえて非日常の呼吸を行うことで呼吸に意識を集中させ、無意識の呼吸を取り戻していくために行います。
日常生活でストレスを溜まり、気分が落ち込んでいると呼吸が浅くなりがちです。そうなると酸素が十分に脳や体に行き届かないので脳の働きが悪くなり、集中力や記憶力が低下する・無気力になる・イライラする・不安や心配が募るなど、負の感情に支配されます。
するとよりいっそうストレスが溜まり、また呼吸は浅くなるという悪循環が起こります。蜂の呼吸法を行うことで自然な呼吸、本来の呼吸を取り戻すことができるとされています。
そうすれば大量の酸素が脳へと行き届くことになるので脳が活性化します。肩の力が抜けて全身疲労がすーっと和らぎ、心身ともに深いリラックス状態が生まれます。
イライラや不安感などの負の感情が取り払われて精神が安定してきます。緊張状態にあった心身が癒され、ストレスが緩和されると言われています。

瞑想状態に入りやすい

脳の緊張が解れ、ポジティブな気持ちへと傾くので瞑想に入りやすい呼吸とも言われています。瞑想に入る準備段階としても、蜂の呼吸法が用いられることがあります。
瞑想を行うためには、雑念を払い心を無にする必要があります。何も考えない状態というのは、慣れないと結構難しいものです。
気が付くと、つい考え事にした場合や他の事に気を取られたら瞑想は失敗です。蜂の呼吸法では鼻歌を歌うように、ハミングをしながら頭蓋骨から脳へと振動を与えていきます。
このハミングと振動に集中することで余計な邪念が簡単に取り払われ、スムーズに瞑想状態に入ることができると言われているのです。瞑想により、不安や悲しみなどマイナス思考から脳や心が解放され、脳を休ませることで疲労感を軽減させるといった効果が期待できます。
さらに脳が休息を得ることで元気を取り戻すため、集中力や記憶力などが向上し、冷静な判断力が備わり平常心が保ちやすくなるといった効果もあるとされています。

呼吸法だけでもヒーリング効果があると言われています

ヨガは呼吸を繰り返しながら、全身を使ってポーズをとることで心身によい効果をもたらします。

ヒーリング効果をもたらす

ポーズを取らなくても、蜂の呼吸法だけでもヒーリング効果があると言われています。ヒーリング効果というのは疲弊した、弱り切った心身を癒して健康な状態へと回復させることです。

自律神経を整える

蜂の呼吸法により、頭蓋骨に蜂の羽音のようなハミングの心地よい振動が伝わり、やがて振動は全身へと広がります。振動がよい刺激となって脳を活性化させ、自律神経の調子も整えると言われています。
自律神経は、脳の視床下部が司る体内の内臓器官などをコントロールする重要な神経です。昼の活動時に活発になる交感神経と、夜の睡眠時活発化する副交感神経の2つが交互の優位になりながら、心身の平穏・健康を保っています。
ところがストレスや不規則な生活などが原因で、この交感神経の切りかえがスムーズに行われず、自律神経がバランスを崩してしまうことがあります。バランスを崩した自律神経は、交感神経が優位になり続け神経が高ぶり、脳が休めずに疲弊した状態になります。
蜂の呼吸により、羽の音のように振動が頭蓋骨に広がることで、脳が心地よくなって緊張が解れます。心身が解き放たれてリラックスした状態になり、副交感神経へと切り替わり、休息が始まります。
心身に癒しがもたらされることで、ヒーリング作用が発揮され、心と体が元気な状態に復活するというわけです。

鼻の奥でハミングするように呼吸をしましょう

蜂の呼吸法は誰にでも簡単に行えます。非日常的な呼吸なので、始めは戸惑い難しく感じる人もいるかもしれませんが、すぐに慣れてきます。
トライしてみましょう。

蜂の呼吸法のやり方

1.床に胡坐をかいて座ります。
2.鼻から吸って鼻から吐く鼻呼吸に移行します。
3.目を閉じて手の親指以外の4本の指を閉じて合わせ、それぞれの左右の瞼の上に軽く覆います。親指は軽く耳の穴を押さえます。
4.息をしっかり鼻から吐ききります。次にお鼻から息を吸い込み、吐きながら「ン-----」と鼻から声が抜けるようにハミングします。
5.声量や音の高さなどは自分の好みで大丈夫です。自分にとってもっとも心地よい声量、音程を見つけましょう。
息を吐いたら、吸ってまた吐くというようにハミングを3回繰り替えします。
6.両手を瞼から放し、鼻呼吸から徐々に普通の呼吸に戻してゆっくり目を開けます。
そのまま瞑想に入る場合は、目を開けずにゆっくり深い腹式呼吸へと切り替えていきます。雑念が入りこんでしまったら、始めから蜂の呼吸法をやり直して再び瞑想に入れるようにトライしてみましょう。

蜂の呼吸法を行う際に注意点

蜂の呼吸法を始める際は、ヨガの休憩のポーズでもリラックスしやすいと言われています。脚を肩幅くらいに開いて膝を折り曲げ、両手は膝の上にのせ、脇はやや開き、手の平は天井に向けるポーズです。
自分の声が身体全体に向かって響いているのが感じられるはずです。振動を聞いているうちに、冴えていた頭が鎮まり、脳がリラックスして気持ちが落ち着いてきます。
お風呂上りや寝る前に行うと、よりリラックス効果が高まり、質のよい睡眠をもたらすとも言われているので、不眠でお悩みの人にも最適です。
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緊張をほぐしてリラックスしながらヨガに取り組みましょう

ヨガを行う際は、いきなりポーズに入ると筋肉がほぐれておらず、また心が不安定な状態なので怪我をする、効果が得られにくいなどの弊害が生じやすくなります。ヨガのウォーミングアップの一つとしても蜂の呼吸法は用いられています。

蜂の呼吸法はヨガのウォーミングアップにもなる

蜂の呼吸法をヨガの前に行うことで、イライラが鎮まり心が落ち着きます。振動音が全身を刺激して、心身の緊張がほぐれてリラックス効果が生まれます。
すると筋肉が柔らかくなってポーズに入りやすくなる、呼吸がスムーズに行えるなどのメリットが生じます。すでに心身が蜂の呼吸法により心地よい状態になっているので、ヨガのポーズを行うことで心身によりよい効果がもたらされることが期待できます。

ストレッチも効果的

蜂の呼吸法以外にも、心身の緊張をほぐしてヨガに臨むにはストレッチが効果的だとされています。足の裏・肩甲骨・股関節などは、ヨガのポーズでも負荷がかかる場面が多いものです。
胡坐をかいて座り、足の裏同士を合わせて足首を持ち、数回回します。足の指の間に手の指を入れて回すと足の指が徐々に開きます。
次に膝を手の平で押して、股関節を開きます。膝を伸ばして座り直し、つま先を両手でつかんで足の裏を伸ばします。
上半身では、胡坐をかいて座り、肩を上げ下げして数回前後に回します。右手を上げて右ひじを後ろの曲げ、左手で右ひじをもってぐいっと下へ向かって押します。
反対側も同様に行うと腕の筋が伸びます。右腕を真っすぐ上に伸ばして上体を左へと倒します。
反対側も同様に行います。側面の腹筋や筋がしっかり伸びてほぐれます。
ストレッチが終わったら、しっかりと腹式呼吸を行い、心身を落ち着かせます。ゆっくりたっぷりの酸素を吸い込んで、ゆっくり少しずつ吐き出す深い呼吸はウォーミングアップの仕上がりとなります。

(まとめ)ヨガの蜂の呼吸法ってなに?

1.蜂の呼吸法は集中力を高めるヨガの呼吸法の一つです

ヨガでは鼻の奥でハミングするように音をだし、頭蓋骨を振動させる蜂の呼吸法があります。脳を活性化して心身をリフレッシュさせる、瞑想に入りやすくするといった効果が期待できます。

2.ストレスを緩和し瞑想状態を作る呼吸法です

ハミングしながら蜂の羽のような音を出し、脳に振動を与えるのが蜂の呼吸法です。呼吸に集中することで負の感情を鎮め、ストレス緩和に効果的だとされています。
また蜂の呼吸法は雑念を取り払い、瞑想状態に入りやすくなるといったメリットもあります。

3.呼吸法だけでもヒーリング効果があると言われています

ヨガはポーズを取らなくても、蜂の呼吸法のみでも疲弊した心身を回復させるヒーリング効果があると言われています。また副交感神経が優位になることで心身がリラックス状態になり、乱れがちであった自律神経バランスが整うともされています。

4.鼻の奥でハミングするように呼吸をしましょう

蜂の呼吸法は、鼻呼吸から鼻歌を歌うようにハミングをし、頭蓋骨へと音の振動を伝えるというやり方をします。はじめのうちは難しく感じるでしょうが慣れてくると、心地よさが生まれます。
寝る前に行うと良質な睡眠がもたらされるとも言われています。

5.緊張をほぐしてリラックスしながらヨガに取り組みましょう

ヨガを行う前のウォーミングアップとして、蜂の呼吸法が用いられることもあります。さらに足首回しや足の裏伸ばし、股関節開きといったストレッチを行うことで、ヨガのポーズがとりやすくなると言われています。

 

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