床で前屈などのストレッチをしている時に、腹筋がつって痛い思いをしたという経験はありませんか?「脚のストレッチなのにどうして腹筋がつってしまったんだろう…」と疑問に思った方も多いはず。
この記事では、ストレッチ中に腹筋がつる原因と対策、そして再発防止のためにできることを解説していきます!
目次
そもそも「つる」ってどういうこと?仕組みを解説
「つる」とは、筋肉が異常な収縮を起こし、痙攣して戻らない状態を指します。
筋肉は通常、過剰に伸び縮みしてしまうことを防ぐため、筋繊維と腱がバランスをとって働くよう脳からの指令を受けて調整をしています。
しかし、この調整が何らかの原因でにより上手くいかなかったとき、筋肉が収縮したままで痙攣状態になり、「つる」状態になるのです。
筋肉がつる5つの理由
筋肉は、以下の状態の時につりやすくなると言われています。
・水分不足
・電解質異常(ミネラルバランスの崩れ)
・筋肉の使いすぎ、疲労
・血行不良
・冷え
思い当たるものはありましたか?
この中でも特に注目したいのが、水分不足と電解質異常です。
筋肉がつりやすい人は、体内の電解質を意識することが大切!
電解質とは血液中にあるカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどのミネラルイオンを指します。水に溶けると電気を通す特徴を持っており、筋肉や神経が動きを調整するための情報のやりとりに使われています。
電解質が汗や疲労により不足すると、神経伝達に支障が生じてしまうことも。この時、筋肉を伸び縮みさせる指令が上手く伝わらず、異常な痙攣を起こしてしまうのです。
ストレッチをした時にお腹がつるのは、○○が硬いことが原因のことも!
ストレッチをした時にお腹がつりやすい人は、ストレッチ中、腹筋に過大な負担がかかり、その疲労から痙攣を引き起こしている可能性があります。
これは、腹筋群に問題があるのではなく、ハムストリングスやふくらはぎなどの筋肉が硬くなっていることが原因です。ハムストリングスやふくらはぎが硬いと、膝を伸ばして座った姿勢の時に、骨盤が後ろに傾き、体のバランスをとるために腹筋が重心を支えようとします。
そのため、腹筋には常に上半身を支える力がかかるため、お腹がつりやすくなるのです。
腹筋がつってしまった時はどうしたらいい?
腹筋がつってしまったら、まずは痙攣が治まるのを待ちましょう。
痙攣が落ち着いたら、ゆっくり呼吸をしながら腹筋を伸ばすストレッチを行ってください。
軽く後屈するだけでなく、側屈も合わせて行うことで、腹筋の筋肉バランスを整えましょう!
再発防止のためにはストレッチの方法を工夫すると◎
電解質不足を防止するため、汗をかく運動をする際には、スポーツドリンクなどミネラルが含まれる飲料を飲むようにしましょう。
また、ストレッチの時、少し工夫をすることも効果的です。
ストレッチ中に腹筋に必要異常の負担をかけないためには、骨盤を立てて座ることが大切です。
しかし、ハムストリングスやふくらはぎが硬い人は、膝を伸ばして座ると骨盤が後ろに倒れてしまい、腹筋に力を入れないとバランスを保つことができません。
そこで、お尻の下にクッションやブランケットを敷いて、座る位置を少し高くしてみましょう。楽に骨盤が立つ位置になるよう、高さを調整することで、腹筋への負担が軽減できます。
ストレッチの前に、ハムストリングスやふくらはぎを軽くマッサージするのも効果的です。少しでも柔らかい状態にしてからストレッチをすることで、骨盤を立てて座りやすくなります。
ハムストリングスとふくらはぎの柔軟性を高めるにはピラティスがおすすめ!
ハムストリングスとふくらはぎの柔軟性を高め、ストレッチ中に腹筋がつるのを予防するには、ピラティスがオススメです。
負傷した兵士のリハビリのために開発されたピラティスは、身体が本来持っている機能を最大限に引き出すための安全なエクササイズ。動きに合わせた呼吸を用いることで、無駄な負荷をかけることなく全身を動かすことができます。
普通のストレッチではお腹がつりやすい人でも、ピラティスによるストレッチであれば、筋肉に負担をかけることなく、全身の筋肉をほぐすことができます。
呼吸を意識することで精神の安定も図れるので、身体だけでなく気持ちの面でもリラックスできるでしょう。
お腹の筋肉と足の筋肉には一見関わりがないように見えて、実は深い繋がりがあります。ピラティスによるストレッチで、筋肉の動きを一つひとつ確認してみましょう。
ピラティスを体験してみる
【まとめ】ストレッチをした時にお腹がつるのはどうして?
体内のミネラルバランスを意識し、正しい姿勢でストレッチすることで腹筋の痙攣を防ぎましょう。正しいストレッチ方法をを学ぶには、zen placeのピラティスがおすすめ!