ピラティスの指導を受ける女性

10月1日はピンクリボンデー!「乳がんリカバリーピラティス」でウェルビーイングな毎日を

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10月1日はピンクリボンデー。
毎年10月1日は、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の重要性を伝えるための日として、世界中でさまざまな乳がん啓発イベントが開催されています。

全国にピラティス・ヨガのスタジオを運営するzen placeは、社員・クライアントのほとんどが女性。
女性の多いコミュニティだからこそ、ピラティス・ヨガのエクササイズを通してウェルビーイングの想像を目指す一環として「乳がん」に対しアプローチする意義があると考え、さまざまな取り組みをおこなっています。

なぜ乳がんの啓発が必要なの?日本の現状とは

国立がんセンターが運営する、がん情報サービスによると、日本人女性が生涯で乳がんに罹患する確率は10.6%。
約9人に1人という割合とのことです。2019年の日本人女性の乳がん罹患数は97,142例で、他のがんとくらべ最も多い結果となっています。
年々医療が発展しているにもかからわらず、乳がんは罹患率、死亡者数ともに年々増加しているのです。

また、40歳〜69歳のがん検診率は、年々上がっているものの、2019年で47.4%と半分に満たない結果。
乳がんと新たに診察されることの多い年代である40代後半と60代前半は、仕事や子育て、介護など、多忙に紛れて自分のことをつい後回しにしてしまう方が多く、乳がん検診を受けないことから発見が遅れる傾向にあります。

zen placeの取り組み① 乳がんリカバリーレッスンの開催


zen placeでは、一部のスタジオにて乳がん経験者に向けたレッスンを開催しています。

乳がんリカバリーレッスンは、乳がんを経験した一人のエデュケーターからはじまりました。彼女が乳がんを経験したとき、ピラティスがマインドフルネス瞑想として、リハビリとして非常に役立ったという経験が、レッスン開催につながっています。

乳がんリカバリーレッスン企画の想い

乳がん経験者の方は、手術の影響や放射線治療などにより、筋肉やわきの下の皮膚が縮みます。
そのため、少しでも動かすと肩関節が突っ張ったり痛んだりすることから、意識的に運動を制限するようになります。
すると、腕を動かさずにいるうちに筋力が低下し、洋服を着る、髪をとかすなどの日常動作に不便が生じ、QOL(生活の質)が下がる傾向にあるのです。

また、がんの再発や転移の不安、身体の変化など、精神的負担と心理的影響を抱える乳がん経験者の方も多い傾向にあります。女性としてのアイデンティティを喪失し、自分の価値が低下したように感じる方もいるでしょう。

「乳がんリカバリーピラティス」では、乳がんの治療によって生じた身体的機能不全や、術後の心と身体のケアを目指し、ピラティスを通して自分の身体と対話をしながらレッスンを進めます。
乳がんの方に、ピラティスを通して前向きに生きていく、快適な身体を作るサポートをおこなっています。

乳がんリカバリーピラティスの詳細

乳がんリカバリーピラティスは、zen place二子玉川スタジオにて月に2回ほど開催中です。(2022年現在)
全国のzen placeスタジオレッスンがオンラインで受けられる「Studio Live Streaming」を使用し、ご自宅から参加することも可能です。

乳がんリカバリーピラティス場所:
zen place二子玉川スタジオ

日程:
2022年10月6(木)14:15〜15:10
2022年10月24(月)14:45〜15:40

オンラインでご準備いただくもの:
・マット
・椅子(しっかり骨盤が立つもの)
・オーバーボール(なくてもOK)

※乳がん患者さま以外の受講はお断りしております。

レッスンについてはこちらもご覧ください。
https://www.zenplace.co.jp/class/breastcancer_recovery.html

zen placeの取り組み②チャリティーイベント「カジノナイト」協賛


zen placeは、乳がんに関する教育・啓発活動・治療の推進活動をしているRFTC Japan(乳がん早期発見啓発活動推進協議会)によるチャリティー・イベント、「カジノナイト」に参加しました。

「カジノナイト」協賛の背景

「教育・啓発活動による正しい知識の普及、そして定期検診の促進による早期発見・早期治療を通じ、日本において乳がんが生命を脅かす疾患ではなくなること」を使命とし活動するRFTC Japanが主催するカジノナイトは、そのミッションに賛同するサポーターが集まり、活動のための資金を募るチャリティーイベント。
わたしたちzen placeは、そのの取り組みを知り、日頃スタジオでピラティス・ヨガのレッスンを提供するだけではなく、何か貢献できるものはないかと考えました。

そこで、zen placeが提供する乳がんリカバリーレッスンや、がんサバイバー向けの指導者養成コースをご紹介する素晴らしい機会であり、また、レッスンチケットを提供することで、ピラティス・ヨガに触れる機会の創出にもつながるのでは、と考え、本イベントへの協賛を決めました。

イベント内のオークションでレッスンチケットを提供

2022年9月9日(金)コンラッド東京にておこなわれた本年のイベントには、zen placeアカデミー部門責任者を含む2名が参加しました。
ヨガ・ピラティスを通じて、身体だけはなく心もポジティブな、自分らしく豊かに=ウェルビーイングに生きる人を増やしていきたいと考えから、イベント内で開催されるオークションへ協賛として「zen placeピラティス・ヨガグループレッスン50回チケット」を提供し、売上の全てを寄付いたしました。

イベント全体として、当日集まった寄付額の合計は¥7,787,500で、寄付された金額はRFTC Japanのチャリティ活動のため使われます。

【番外編】がんサバイバーに対する取り組み

zen placeでは、乳がんに限らず、全ての「がんサバイバー」を対象にした取り組みをおこなっています。

Yoga 4 Cancer(ヨガフォーキャンサー)

世界で15年以上がんサバイバーを支えるヨガ指導者によるヨガティーチャートレーニング「Yoga 4 Cancer」をzen placeアカデミーにて開催。マインドフルネスによる脳の最適化、再発を防ぐための免疫システムの強化、副作用の影響を穏やかにすることを目的とし、身体だけではなく、がんと告知されてからの不安や恐怖という心理的な苦痛においてもマインドフルネスをヨガに取り組んで心身の安定をはかっていきます。

詳細はこちらをご覧ください。
https://www.yoga-pilates-yosei.com/y4c/

ガンサバイバー向けエクササイズスペシャリストの養成ワークショップ

大学講師であり、PMA に通じたピラティスのゴールド認定インストラクターであるPortia Page(ポーシャ・ペイジ)氏によるワークショップ。癌と診断されたクライアントや、癌治療をしてサバイバーとなったクライアントのセッションの中で、ピラティスベースのエクササイズを提供する重要性と関連する適切な情報を学ぶことができます。

詳細はこちらをご覧ください。
https://www.bodymindspiritresearchlab.com/workshops/11

乳がん経験者にzen placeピラティスができること

zen placeが提供する乳がんリカバリーピラティスは、乳ガン治療でダメージを受けた身体の機能を最短で変化させ、治療後、快適に生きていくためにQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げるサポートをします。

胸回りを、安全に、優しく動かす

硬直しがちな胸部の筋肉や関節、筋膜等を安全にほぐし、緩めてから動いていきます。こわばりがほぐれていくことで、身体の可動性が高まり、全身の筋肉バランスを整えながら体の回復を進めることが可能です。
胸部がゆるむことで呼吸が深まり、自律神経安定、内蔵機能活性、免疫up、リンパの巡り促進、体幹強化を促します。

身体と心のバランスを整え、不安の軽減、活力ある状態へ

ピラティスならではの、背骨と骨盤へのアプローチを多く行います。脊髄の束が入っている脊椎を動かすことになり、脳神経系への刺激を促し、自律神経バランスを整えます。
今に集中し動く事でマインドフルな心に。ポジティブな心を取り戻すことで、自分の身体を受け入れることが出来るようになります。(ありのままの自分を愛する状態に戻す)

自分の身体を自分自身で学び、ケアする方法を身につける

ピラティスは、左右対称的な動きが多いため、術後のアンバランスさを自分で正確に把握することが出来るようになります。腕の安全な使い方、無理のない自然な姿勢の取り方等、正しく機能的な身体の使い方を学んでいきます。
これらの学びより、身体に優しく、快適な日常生活を過ごす身体の使い方を身につけます。

zen place ピラティスについて

乳がんにおけるピラティスの有効性についての論文紹介

乳がんとピラティスに関する系統的レビュー、小研究をご紹介します。

乳癌の女性に対するピラティス:系統的レビューとメタ解析

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30477829
Pinto-Carral A, Molina AJ, de Pedro Á, Ayán C. Pilates for women with breast cancer: A systematic review and meta-analysis. Complement Ther Med. 2018;41:130‐140. doi:10.1016/j.ctim.2018.09.011
この論文では、女性のリハビリテーション戦略としてピラティスを提案した研究の特徴と方法論の質を評価し、健康転帰に対するピラティスの利点を明らかにすることを目的に、系統的レビューとメタ解析がおこなわれました。
結果として、ピラティスは安全かつ乳がんに関連した症状の影響を和らげることがわかり、乳がん女性にはマットピラティスのセッションを45分間、週3回が推奨する、と述べられています。

乳がん治療後にリンパ浮腫を発症した患者に対する臨床的ピラティスエクササイズの効果:無作為化臨床試験

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5351459/
Şener HÖ, Malkoç M, Ergin G, Karadibak D, Yavuzşen T. Effects of Clinical Pilates Exercises on Patients Developing Lymphedema after Breast Cancer Treatment: A Randomized Clinical Trial. J Breast Health. 2017;13(1):16-22. Published 2017 Jan 1. doi:10.5152/tjbh.2016.3136

この研究では、乳がん治療後にリンパ浮腫を発症した平均年齢53.2±7.7歳の女性患者60名を対象とし、患者をピラティス運動群(n=30)と対照群(n=30)の2群に無作為に割り振り、週3日、1時間のエクササイズを8週間行いました。
結果として、ピラティス運動群では、リンパ浮腫の重症度の軽減、社会的外観不安尺度得点、QOL得点、上肢機能得点の改善が対照群より大きく、ピラティスは、標準的なリンパ浮腫エクササイズよりもリンパ浮腫患者の症状に対してより効果的であると判断されました。

早期発見のためにも、日頃からセルフケアの習慣を

乳がんは早期発見がとても大切です。
ステージ0の非浸潤性乳がんの場合、5年生存率はほぼ100%、10年生存率は95%を超えます。(がんの種類による)
乳がんを予防する方法は残念ながらありませんが、大切なのは、乳がんで命を落とさないこと。そのために早期発見が必要です。

40歳〜69歳のがん検診率が半分に満たないという現状を改善し、がんの早期発見を促すためには、日頃から自分の心と身体に向き合う習慣を作ることが役立つのではないかと、わたしたちは考えます。

ピラティス・ヨガを通してからだとココロの変化に「気付き」を持つ習慣をつけること、セルフケアをすることで自分自身を大切にする感覚を養うことは、検診率アップにつながるかもしれません。

ピンクリボンの日、乳がん月間をきっかけに、セルフケアの重要性について見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

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