いまや世界中の国々に広まったヨガですが、楽しみ方は人それぞれです。中には他のスポーツを楽しみながら、トレーニングの一部としてヨガを取り入れている人も少なくありません。今回の記事では、サイクリストにとってヨガはどのような形で役立つのか、そしてサイクリストに効果のあるヨガのポーズ等をとりあげます。
目次
サイクリストにヨガは必要?
サイクリストがヨガによって得られる効果は、主に次の2点が挙げられます。
1. 筋力や体幹の強化
スポーツ選手にとって、体幹(コア)を鍛える必要性は様々なメディアで取り上げられています。特にサイクリストの場合は、自転車のサドルの上で長時間同じ姿勢を取り続けることになるため、体幹の強さは必要不可欠です。
また、自転車競技は風と戦うスポーツです。サドルの上で、サイクリストは常に自分が生み出す向かい風を浴びながら走ることになります。そのため速く走ることができるサイクリストほど強い向かい風を受けることになり、体幹を鍛えておかないとサドルの上で一定の姿勢を取り続けることが難しくなるのです。
こうした理由から、サイクリストが体幹を鍛える方法の一つとして、ヨガを取り入れることがあります。
2. 心身のリラックス
すでに述べたとおり、サイクリストはサドルの上で何時間も同じ姿勢を取り続けることになります。このことは、自転車に乗っている間は、体の同じ筋肉ばかりを使い続けることを意味します。
特にサイクリングは下半身の筋肉を非常に酷使するスポーツです。そのため自転車を降りた後は、下半身の筋肉をリラックスさせることが必要となります。
また、サイクリストの場合、骨盤に歪みがあるとサドルの上で上手くバランスを取ることができなくなります。その結果、落車しやすくなったり、疲れやすくなることもあります。
このような筋肉をリラックスさせるため、あるいは体のバランスの歪みを整えることにも、ヨガは効果を発揮します。
また、精神面への効果を期待しをヨガに期待するサイクリストも少なくありません。リラックスしてレースに集中するための方法として、ヨガを取り入れる人もいるのです。
サイクリストにとって最適なヨガのタイプは?
ヨガにはさまざまな流派があります。しかし、その中で特にサイクリストにとって最適なヨガとは、どの種類のヨガになるのでしょうか。
比較的サイクリストが取り入れやすいヨガは、アシュタンガヨガやパワーヨガ、そしてクンダリーニヨガの3種類です。これらのヨガは呼吸を意識しながらポーズを取ることで、体の柔軟性筋力の強化や脂肪燃焼効果が高まることが期待できます。
また、この3種類は非常にポピュラーなヨガであるため多くのヨガスタジオで採用されており、世界のどの場所にいても比較的習いやすいというメリットもあります。
サイクリストにはどんなポーズが効く?
サイクリストに効果があるヨガのポーズとして、今回は次の4つのポーズを取り上げました。
• 橋のポーズ: 体幹、特に背面の強化
1. 仰向けに寝転び、両膝を立てます。両手は体の横に置きます。
2. 息を吸いながら、両手と足の裏で床を押しながら、お尻・お腹・胸の順にゆっくりと体の斜め後ろへ引き上げます。
3. その後、数呼吸キープします。
4. 胸・お腹・お尻の順に体を床につけます。
• 舟のポーズ: 体幹、特に腹筋の強化
1. 体育座りの姿勢で膝を曲げ、お尻に重心を置きます。
2. 足を床から離し、スネが床と平行になるまで持ち上げます。
3. 腰を手前に引き、つま先をもって膝を伸ばします。
• 半分のカエルのポーズ: 体の前側のストレッチ
1. うつ伏せになり、腕で床を押しながら、頭と胴体を持ち上げます。
2. 右膝を曲げて、右手で右足首をつかみます。このとき膝と腰のラインを揃えると効果がアップします。
3. 肩を前方にまっすぐ向けます。左肩が落ちることが多いので注意しましょう。
• 針の穴のポーズ: ダイレクトに臀部に効く
1. 膝を立てて仰向けになります。
2. 右足の外側のくるぶしを左膝の上に乗せます。
3. そのまま左足を持ち上げて、両手で抱えます。
4. 1分ほどこのポーズをキープします。
ヨガを取り入れて、もっと楽しく自転車に乗れるように
サイクリストはヨガを取り入れることで、体幹が強くなったりや柔軟性が上がったりしますし、その結果として楽に自転車に乗ることができるようになります。また、ヨガは多くのサイクリストが苦しむ膝や足首などの怪我の防止にも効果的です。
日々の生活に積極的にヨガを取り入れて、いつまでもたのしく自転車に乗り続けましょう。