ストレッチは筋肉にどのような効果をもたらすの？

ストレッチは筋肉をほぐし、柔らかくする効果があるとされています

筋肉は同じ姿勢を長時間続けたり、特定の筋肉を使いすぎたりすると血流が滞り、疲労物質が溜まって硬くなってしまいます。ストレッチで筋肉を伸ばすことで、血流が良くなり、疲労物質が分解されます。
そして筋肉がほぐれ、疲労の緩和効果が期待できます。また筋肉が柔らかくなることで関節の可動域が広がったり、運動のパフォーマンスが向上したりするといった作用もあると考えられています。
ストレッチが筋肉によい効果をもたらすのは、体が温まり筋肉が緩んだタイミングだとされています。そのためストレッチは入浴後に行うのがよいと言えます。

硬くなった筋肉をほぐし、血流を促す効果が期待できます

ストレッチは、そもそも筋肉を伸ばすエクササイズです。筋肉は、たとえば長時間のパソコン作業を行うなど同じ姿勢を続けていると凝り固まってしまいます。
腰痛や肩こり、首のコリなどはそのせいです。筋肉のコリは、血流不良が原因です。
血液を循環させるのは心臓の役目ですが、筋肉も心臓のポンプの役割をサポートしています。血液は全身に栄養や酸素を運んでいますが、筋肉を動かさないと行き届きにくくなり、疲労物質である乳酸が生成、蓄積します。
筋肉が酸素不足になると硬くなりやすい性質があり、さらに乳酸が溜まると疲労感が増します。長時間その状態が続くと、硬く強張ってしまうというわけです。
ストレッチで、少しずつ筋肉を動かすことで、滞りがちであった血流が再開され、徐々にスムーズに流れるようになります。すると硬くなった筋肉に酸素が行き届くようになり、ほぐれて柔らかくなってきます。
疲労物質の乳酸も分解され、減っていくので疲労感の軽減にもつながるというわけです。

ストレッチは筋肉に柔軟性をもたらし、心身をリラックスさせるという効果もあると考えられています

筋肉は、動かさない状態が続いても、逆に動かしすぎても強張ってしまうという性質があります。たとえば立った状態での手作業を続けると、動かさない首や腰の筋肉はもちろん、動かし続けた手や腕の筋肉の柔軟性も低下していきます。
筋肉が硬くなって動かしづらくなると、骨と骨をつなぐ関節が動く範囲も狭くなります。関節の可動域が狭い状態で、ムリに動かすと筋肉についている腱などが引っ張られ、負荷がかかって痛みが生じることもあります。
筋肉が固まった状態で、運動を始めると怪我をしやすいのはそのためです。しかしストレッチで筋肉を解すことで、関節が動く範囲が広がるため体の動きもスムーズに行えるようになります。
運動前にストレッチを行うのは、関節や腱などへの負荷が減り、怪我予防にもなる、運動機能が十分に発揮されやすくなるためなのです。またストレスを感じると心に緊張感が増し、体にも自然と力が入るようになり、筋肉も強張ってきます。
ストレッチで筋肉のコリを和らげることにより、心身がリラックス状態になってストレスが軽減されるという効果も期待できるのです。

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入浴後の筋肉がほぐれやすいタイミングで行うのがよいとされています

ストレッチは、筋肉がほぐれやすい時に行うのが効果的だとされています。ベストなタイミングとしては、入浴後から寝る前にかけてです。
湯船に浸かって体を温めると、血流が良くなります。この状態でのストレッチは筋肉が伸びやすく、入浴前に比べると動作しやすいと言えます。
睡眠中は寝返り以外は体を動かさず、筋肉が硬くなりやすいとされています。寝る前によく解して、できる限り伸長した状態をキープしておくと起きた時に体が楽だと考えられているからです。
忙しいと週末などに多少時間をかけ、まとめてストレッチをしておこうという人もいるかもしれません。しかしストレッチは時間の長さよりも回数や頻度が重要です。
硬くなった筋肉をほぐしても、またデスクワークなどにより硬くなるので、こまめにストレッチを行うことが大事なのです。また筋肉を伸ばしたり、縮めたりという動きを繰り返すことで徐々にほぐれていくものです。
そのため伸ばす時間を増やしてもあまり意味はないため、1回のストレッチは60秒かけるよりも、20秒～30秒を繰り返すほうが効果的だとされているのです。

（まとめ）ストレッチは筋肉にどのような効果をもたらすの？